テレビ復帰した北斗晶 復帰番組に『5時に夢中!』を選んだワケ 「姿が映ったとたん泣いてしまった」の声も

芸能2016年12月1日掲載

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 11月29日、北斗晶さんが1年2か月ぶりにTOKYO MXの番組「5時に夢中!」に出演した。北斗さんは2015年9月に乳がんであることを公表し闘病生活に入った。北斗さんは休養前と同じ火曜日のコメンテーター席で、番組MCのふかわりょうさんらと歯に衣着せぬ元気なやりとりで番組を湧かせた。

■北斗晶復帰!

 北斗さんは黒のパンツスーツ姿に短髪で番組に登場。ふかわさんらに「おかえりなさい!」と歓迎された北斗さんは「ただいま帰りました!」と頭を下げ、「ほんとうに皆さんご心配とご迷惑をおかけしましたが、おかげさまで元気に帰ってきちゃいました!」と元気に挨拶。ふかわさんは「北斗さんの楽屋がうるさいうるさい」と復帰した北斗さんが舞台裏でも元気な様子を暴露した。

 その後もスタジオでは普段の番組と変わらぬ下世話なトークで盛り上り、北斗さんが過去に佐々木健介さんとのベストカップルぶりを表彰された経歴を紹介。ふかわさんが「賞をもらえるのは健介さんの支えもありますからね」と感心してみせると「心にもねえこと言ってんじゃねえよ」と以前と変わらぬ掛け合いを披露していた。

 北斗さんは2006年から番組に出演しており、北斗さんにとっても初めてのレギュラー番組だったという。番組プロデューサーの大川貴史さんは「5時に夢中!」の裏話を書いた著書『視聴率ゼロ!―弱小テレビ局の帯番組「5時に夢中!」の過激で自由な挑戦―』(新潮社)のなかで、北斗さんのことを「番組の精神的支柱」だと述べている。以下同書より大川プロデューサーと北斗さんの休養前のやりとりを紹介しよう。

「5時に夢中!」のプロデューサー、大川貴史さん

■北斗さんからの告白

〈実は、僕が北斗さんから病気のことを告げられたのは、15年7月の終わり頃。都内のホテルにご飯に誘われた時でした。

「乳がんで手術をすることになった。だから9月いっぱいで降板させてほしい」
「ただ、病気のことで皆に気を遣ってほしくはない」
「出演者、スタッフには、降板の日まで病気のことを隠しておいてほしい」

 北斗さんが病気であることを知れば、出演者、スタッフも普通ではいられず、番組がいつもと違う空気になってしまいます。常に自分のことよりも「周り」を大切にする北斗さんならではの気遣い。僕はただ、話を聞くことしかできませんでした。
 その後も、食事をしながら番組や仕事のことなどいろいろとお話をしたのですが、正直なところ頭が真っ白になってしまい、記憶がありません。

 その日から約2か月、北斗さんは病気であることなど微塵も感じさせず、いつもと同じパフォーマンスで番組を盛り上げてくれました。それは、手術1日前の出演となった9月22日の放送でも同じでした。ただ一つ、いつもと違ったのは、髪を短く切っていたことでした。手術、抗がん剤治療に向けた決意の断髪だったようです。
 放送後、北斗さんが「お疲れ!」と、いつもと同じようにMXを出て行った後、僕は、出演者、スタッフを集めて、北斗さんから預かった手紙を代読しました。

「皆さんに大切なことを伝えなければなりません……」
 という一文で始まる手紙には、明後日、乳がんの手術を受けること、番組が好きだからこそ病名を隠して出演を続けていたこと、これからも皆で頑張って番組を盛り上げてほしいことなど、いろいろなことが書かれていました。さらに北斗さんは、出演者、スタッフ、一人一人にも手紙を用意していました。
 僕は手紙を読む声が震え、その場にいた全員が北斗さんの病状を心配し、優しい気遣いに涙しました。

 北斗さんは、本当に『5時に夢中!』を愛してくれていました。どんどん人気者になって忙しくなり、他の番組からのオファーを受けても、「5時夢があるから」と断ってくれていたそうです。
 また、番組がいろいろな人からお叱りを受けていた時も、「くだらねぇことやってクレームも多いだろうけど、このまま突っ走ろうぜ!」と言って、僕らを励ましてくれました。
『5時に夢中!』の精神的支柱、本当に欠かすことのできない存在です。

 そんな北斗さんに対して、「今度はこちらが励ます番」などと軽々しいことは言えません。
 ただ、これまで北斗さんが守っていた火曜レギュラーのポジションには、代役を置かずに、週替わりのゲストが出演しています。
 きっと北斗さんは、病気を克服してお仕事を再開してくれるでしょう。
 その時、「あのくだらねぇ番組に、また出ても良いかな」と思ってもらえたなら、いつでも戻ってこられるように、席だけは空けておくつもりです。〉

■復帰は「5時に夢中!」からのワケ

 その日の番組には北斗さんの復帰を喜ぶ視聴者から「姿が映ったとたん泣いてしまった」「元気な北斗さんを見られるかと思うと言葉が思い浮かびません」などと続々と歓迎のファックスが届いた。その投稿のなかで「『5時に夢中!』で復帰でいいんですか?」と問われた北斗さんは「皆に言われるけど、何で『5時に夢中!』からなんですか?って。ジャブを打つという意味ではここが一番最適だな」とはにかんだ。しかしそれは大川プロデューサーの気持ちに応え、テレビ復帰は「5時に夢中!」から、という北斗さんなりの「仁義」であり「男気」だったのだろう。

 北斗さんは「今回は急に復帰が決まったから」と来週の出演はないとしながらも、ブログで「今後とも自分の出来る範囲で頑張っていきますので宜しくお願い致します」と述べ、「5時夢ファミリー」から温かく迎えられたこと明かしている。

デイリー新潮編集部