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日銀・黒田総裁、“年2%”先送りの「敗北宣言」 シナリオはなぜ崩れたのか
デイヴィッド・ハルバースタムの『ベスト&ブライテスト』は、米国の指導者たちが、いかにしてベトナム戦争の泥沼に引きずり込まれたかを描いた名著だ。聡明なはずの人々が、判断を誤り、一国を窮地に陥れることもあるのだとすれば、黒田東彦・日銀総裁(72)の金融政策は後世にどう評価されるのだろうか。
金融の世界において「本石(ほんごく)町」といえば、東京・日本橋本石町にそびえ立つ日本銀行本店のことを指す。わが国の金融政策を決める「金融政策決定会合」は、年8回、その新館8階にある政策委員会室で開かれる。...
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日銀「黒田バズーカ」は弾尽きて「デフレはそんなに悪いのか」
ついにアベノミクスの失速は白日の下に晒され、かつて号砲を轟かせた「黒田バズーカ」も弾尽きて沈黙を続けるばかり。日銀は異次元緩和の見直しへと追い込まれてしまった。だが、そんな時だからこそ改めて考えてみたい。デフレはそんなに悪いのか――。
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日本の経済・物価は好転し、デフレではなくなりました――。
9月21日、日銀が発表したリリースには、何とも誇らしげな、自画自賛の文言が躍っていた。
他方、この日に都内のオフィスで交わされたのはこんな会話である。...
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