「ドン内田」「丸川珠代」「佐々木ベジ」の妙な三角関係 誕生パーティーに揃う

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 実に興味深い席次だったのだ。先ごろ行われたあるパーティーで隣の席に座ることと相成ったのは、東京都議会のドン、内田茂都議(77)と、丸川珠代五輪担当相(45)。パーティーの“主役”も含めた妙な「三角関係」から読み解けるのは、丸川大臣がドン内田に頭が上がらない理由――。

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内田茂都議と丸川珠代五輪担当相

 件のパーティーは東京都千代田区にある「フリージア・マクロス」社のオーナー会長、佐々木ベジ氏(61)の誕生日を祝うためのものだった。「ベジ」という一風変わった名前は本名で、命名したのは菜食主義者だった父親である。

「秋葉原の電気店店員から身を起こしたベジ氏は、通信販売などで成功して富を得た、とされている」

 そう説明するのは経済誌のベテラン記者。

「一時は数百億円の資金を動かせるとも言われたが、背景に大物の金主がいる、とも噂された。いまいち正体が掴めないことから“怪人”と呼ばれることもある彼は、今も10社以上の経営に携わっている」

 そんな彼の「お誕生日会」は毎年行われており、今年は9月26日にホテルオークラのアスコットホールにて催された。主役のベジ氏が座るのは、無論、1番テーブル。その隣が内田氏、内田氏の隣が丸川大臣という席次であった。

■「しがらみ」

「パーティーは7時に始まり、9時半頃にお開きになった。参加費は無料で、料理はバイキング形式ですが、銀座久兵衛の寿司やその場で切り分けられるローストビーフもありました」(参加者の1人)

 開始からほどなくすると主だった参加者がステージに上がり、祝辞を述べるのが例年の流れだが、今年は内田氏が最初だったという。

「内田さんは、“佐々木さんとは何十年来の付き合いで……”と当たり障りのない祝辞を述べていました」

 と、別の参加者。

「その後何人かの祝辞が続き、8時くらいに丸川さんが遅れてやってきて、そのまま壇上に立ち、通り一遍の挨拶をしていました。終わった後、丸川さんは自分の席につきましたが、すぐにいろんな人との名刺交換が始まり、20分ほどで会場を後にしたので内田さんと親密そうに話すという場面はありませんでした」

 自身の祝辞でも触れていた通り、内田氏とベジ氏の関係は古く、しかも、

「3年前の都議選の際には、ベジ氏の会社『フリージア・マクロス』の社員数名が、居住の実態がないのに千代田区内に住民票を移して内田氏に投票したという容疑で逮捕されている」(全国紙の社会部デスク)

 というから、相当に深い関係のようだが、一方の丸川大臣はどうか。

「丸川さんにベジ氏を紹介したのは内田さんです」

 都議会自民党の関係者はそう明かす。

「丸川さんが2007年の参院選で初当選を果たした当初は、彼女と内田さんの関係は決して良くなかった。しかしそのうちに内田さんは知名度のある丸川さんに利用価値を見出したのか、彼女のバックアップをするようになり、数年前にベジ氏を紹介したのです。その後、ベジ氏はパーティー券の購入などで丸川さんを支援するようになりました」

 小池百合子都知事の新たな攻撃のターゲットになりかねない「しがらみ」がそこにはあるのだ。

ワイド特集「神帰月の超常現象」より

週刊新潮 2016年11月17日号掲載

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