こんな記事も読まれています
サンマが獲れなくなったのは中国・韓国・台湾の乱獲のせいなのか? 漁業者性悪説のウソ
■漁業者性悪説のウソ(1)
秋の味覚と言えば、真っ先にサンマを思い浮かべる人も多いだろう。そのサンマの価格が乱高下している。
昨年は約40年ぶりの深刻な不漁を記録し、今年はさらに水揚げが減ると予測されたことから、7月のシーズン当初より価格が高騰。築地市場では1匹当たり3300円の高値がつくこともあった。
ところがその後、徐々に水揚げが増えて価格が下がり、10月に入るとスーパーでは1匹100円を切るようになった。すでに60円台の特売セールを行うスーパーも出始めたというから、まさにジェットコースター並みの急降下である。...
つづきを読む
こんな記事も読まれています
卸売業者は「中間搾取」をしているだけなのか? 短絡的な卸売業者性悪説を斬る!
■漁業者性悪説のウソ(2)
1匹3300円から60円まで極端な値動きを見せた今年のサンマ価格。魚価の乱高下は、いったい何が原因なのか?
経済学者の中には、複数の卸売市場が介在する複雑な流通システムを槍玉に挙げる者もいる。つまり魚市場関係者による「投機的取引」と「中間搾取」の横行が、魚価を不当に乱高下させているというのだ。
しかし、漁業経済学者の濱田武士・北海学園大学教授は、「卸売業者性悪説も、漁師性悪説と同じように、業界の実情をよく知らない人の妄説だ」と言う。...
つづきを読む