ビートルズのドキュメント映画が公開 46年ぶりの新作

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 解散に向かうメンバーの不仲な様子が記録された映画「レット・イット・ビー」から46年ぶり。ビートルズの新作映画「ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK」が9月22日より全国公開された。

46年ぶりの新作映画、新たに見つかった映像も(イメージ)

 リバプールのキャバーンクラブ時代から、観客の前で4人が最後に演奏した1966年のサンフランシスコ・キャンドルスティック・パーク公演まで、ライブ・バンドとしてのビートルズを描くドキュメンタリーだ。監督は「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード。

 とはいえ、いまさら新たな映像などあるのだろうか。

「試写の後、よくあんな映像見つかったねえ、と感心される方が多いんですよ」

 とは宣伝担当者。ファンやメディア、各国のアーカイブからかき集めた映像は100時間以上、ポールやリンゴが語る新たな真相もあるとか。

 音楽評論家でブリティッシュビート関連の著書も多い大鷹俊一氏は作品を観て、

「普通のファンには初めての映像が多いでしょうね」

 さしたる見所はない?

「いえいえ、マニアだからこそ楽しめる部分も多い。米国の野球場シェイ・スタジアムのライブなどは、当時世界最大規模のもの。まだ大した機材も、メンバーにモニターすらない時代に、あれほどの叫声に包まれながらよく演奏ができたものだと感心します。ライブバンドとしても一流だったと再確認できます」(同)

 映画と連動して発売されたリマスターCD「ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」でもよくわかる。

 日本人で初めて単独会見に成功し、米国公演も観た「ミュージック・ライフ」元編集長の星加ルミ子氏は、

「私がまだ彼らに会う前の初々しい4人が観られて楽しかった。テレビで観たことのある映像も大きな画面で観るとまた違う臨場感が味わえる。半世紀を経てビートルズがなぜ今も人気なのか、当時を知らない人たちも、この新作映画で答えが見つかるかも知れませんよ。私も公開されたらもう一度、劇場で観るわ」

 専門家のお墨付きである。

週刊新潮 2016年9月29日号掲載

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