デート中の男女を暴行、強姦…「名古屋アベック殺人」無期懲役少年が語る“社会復帰”

社会新潮45 2016年9月号掲載

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■「無期懲役」の現状

 佐藤氏は、中川が口にした“社会復帰”の可能性についても触れる。無期懲役と聞けば、字面とは裏腹に10数年ほどで出所できるイメージがあり、実際、刑法上では10年を過ぎれば仮釈放の資格が与えられることになっている。

 しかし実際は、14年末現在で収容されている無期懲役囚1842人のうち、〈27人が40年から50年、12人は実に50年以上にわたって服役を続けている〉。05年から14年の間に54人が仮釈放されるも、〈平均収容期間は27年2カ月(05年)から31年4カ月(14年)と長期化〉、そして同期間の獄中死は154人に上る。

「新潮45」本誌ではさらに詳しく解説しているが、佐藤氏が取材した元刑務官は、無期懲役刑を〈「実質的に終身刑」〉と語っている。

■「必ず出られる日が…」

 こうした事情は、中川自身も理解している。

〈中川は、仮釈放を現実のものとして望みをつなげる、数少ない無期懲役囚なのだ。

だが、その困難さを知らないわけではない。そのことを中川は、こう話した。

「審査も厳しく、出るのは簡単じゃないと思います(略)状況は厳しいのですが、必ず出られる日が来ると信じて、毎日を頑張っていこうと思っています」〉

 仮釈放が刑法で定められた権利でもある一方で、罪の重さ、被害者遺族の感情を鑑みれば、これを認めるべきではないとの意見もある。犯罪者の“贖罪”“更生”をいかに考えるべきか、佐藤氏の寄稿は問いかける。

デイリー新潮編集部

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