競泳・池江璃花子 右脳教育者の母が自宅の風呂で水中出産

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池江璃花子(本人のツイッターより)

 リオ五輪で日本競泳界史上最多の7種目に出場した池江璃花子(りかこ)は、まだまだ伸び盛りの16歳。惜しくもメダルは逃したものの、一躍、ニューヒロインの座を射止めた。実は、“右脳教育”の講師を務める母親が、自宅のお風呂で水中出産した、言うなれば水の申し子なのである。

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 何と言っても、池江の武器はそのリーチの長さである。

「本来、日本人は身長とリーチが同じくらいですが、池江の場合、身長170センチに対し、184センチです」

 と解説するのは、スポーツ紙の記者である。

「その長さを生かし、水中で推進力を得る技術は天才的と称されています。しかも、最も得意とする100メートルバタフライではレースごとに、自身の持つ日本記録を更新し、緊張せずに本番に臨めるというメンタルの強さも見せつけた。東京五輪では、リオで4つのメダルを獲得した同い年のカナダ人選手、オレクシアクが最大のライバルになるのは間違いありません」

 東京五輪の期待の星、池江が水泳を始めたのは3歳のとき。だが、実は生まれたときから、“水の申し子”だったのである。

 彼女の祖母が明かす。

「私の娘は、璃花子だけでなく、7つ上の姉、3つ上の兄も水中分娩で産みました。姉と兄は専門病院だったのですが、璃花子の場合は助産師さんに自宅まで来てもらって、お風呂場の浴槽で出産した。水中分娩は、母親にも生まれてくる子どもにも、負担の少ない出産方法です」

■自前で教室

 池江の母親は出産方法だけでなく、子どもの教育にも並々ならぬ関心を持っていたという。

 祖母が続ける。

「私と娘で、長女が生まれたときに、七田(しちだ)チャイルドアカデミーという幼児教育の教室に見学に行きました。そこで、教室に通わせるより、自分たちで教室を開こうということになって、私も娘と一緒に講師養成講座を受け、その資格を取得したのです。そして、自宅の一部を使い、教室をスタートさせました」

 七田チャイルドアカデミーとは、教育研究家の故・七田眞氏が提唱した、“右脳開発理論”を実践する幼児教室である。

「娘は3人の子どもを自分の教室に通わせました。脳の発達を促すからと、子どもを雲梯(うんてい)にぶら下げるというのは娘の発案です。私も、璃花子を抱き、雲梯を握らせたのを覚えています」(同)

 池江は、2歳で逆上がりができ、5歳で50メートルを泳いだという。

 リオでの活躍は、幼児教室の賜物なのか。

 前出の記者によれば、

「七田チャイルドアカデミーのことばかりがクローズアップされていますが、池江の恵まれた体格は、実は父親譲り。池江が小学生になる前に、両親は離婚してしまっているのですが、その父親は身長が190センチもあったそうです」

 母親の“右脳教育”と父親のDNAが、競泳界のニューヒロインを生み出したというわけか。

「ワイド特集 やがて哀しき『リオ五輪』」より

週刊新潮 2016年8月25日秋風月増大号掲載

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