“男の顔は履歴書” 今も新鮮、加藤泰監督の回顧特集
監督の名前より「緋牡丹博徒」シリーズや「男の顔は履歴書」の場面が広く知られているかもしれない。
その、加藤泰(たい)監督の生誕100年を記念して東京国立近代美術館フィルムセンター(京橋)で40本以上の作品を上映中(9月4日まで)。1985年に他界後、最大規模の回顧特集となる。
“男の顔は履歴書である”とは、頬の傷痕もあらわな安藤昇(昨年12月に他界)を称した大宅壮一の名文句。加藤監督はこれを映画に取り込み、安藤を「男の顔は履歴書」(66年公開)の主役に据えた。...