幸福実現・七海ひろこのハグハグ戦術 「どこかを触られたりはありません」

政治週刊新潮 2016年7月28日号掲載

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「歩いた家の数、手を握った人の数しか票は出ない」。故・田中角栄元総理の金言もいまは昔。参院選に続いて都知事選に出馬した、幸福実現党の七海(ななみ)ひろこ氏(31)のウリは有権者を抱き締める“ハグハグ作戦”。夏の盛りに登場した、美人候補の奇策の行方とは。

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美人候補の奇策は、有権者を抱き締める“ハグハグ作戦”

 梅雨の雨脚が一息ついた、7月16日の昼下がり。若者が行き交う港区・表参道の交差点に、藍色の浴衣姿で現れた七海氏は行き交う人々に支持を訴えハグを繰り返していた。

「あんなキレイで、笑顔が素敵な女性と密着できるなんて……。政策はよく知りませんけど、彼女なら1票入れても良いかなって思っちゃいました!」

 興奮気味に感想を口にするのは、20代の男子学生。たまたま通りかかったその交差点で、街宣活動中の七海氏にキャッチされたというワケである。

「ボーッと見てたら目が合ったので、思わず“頑張って下さい!”って声をかけたんです。すると、僕を見つめたまま近づいてきて僕の手を取ったんです。潤んだ瞳で“都民ですか?”と聞くので“はい”と答えると、ハグをしてくれました。ちょっと良い匂いもして、ドキドキしましたね」

 周辺では、その後も彼女に抱かれる男性が続出した。

「最初は驚いたし、恥ずかしかった。でも、若くて可愛いし、嬉しいよね。幸福実現党というのは知ってますけど、あの子なら投票しても良いかな」(40代男性)

 すっかり鼻の下を伸ばした男性諸氏の一方で、それを遠巻きに見ていた50代女性は吐き捨てた。

「ああいう“オンナ”をウリにする人がいるから、男女差別や女性蔑視がなくならないんでしょ。イギリスに続いてアメリカでも女性リーダーが誕生しそうなのに……」

 どうやら七海氏の作戦は、賛否が大きく分かれているようである。

■ナチュラルな愛情表現

 自身も七海氏にハグされた経験を持つ、宗教ジャーナリストの藤倉善郎氏が言う。

「彼女は先の参院選で、党首の釈量子さんより3000票以上も多い、3万1717票を獲得しました。あのビジュアルで優しくハグなんかされたら、多くの人は幸福実現党に興味を感じるし、少なくとも彼女に対して好感を持つでしょう。僕だっていい気分になりましたからね」

 とは言え、いくら選挙活動でも、独身という七海氏には、無闇やたらと見知らぬ男性たちと抱擁を繰り返すことに抵抗はないのか。

「私は宗教法人幸福の科学の職員として、国際部門を担当する部署で働いてきました。学生時代の留学も含めれば訪問した国は30カ国以上になります。ハグはナチュラルな愛情表現や感謝の表現方法として身についているんですよ」

 七海氏はあくまで、自身の政策に興味や関心を持ってくれた人への謝意の発露と強調する。老婆心で危険はないのか尋ねると、

「フフフ。いつも近くにスタッフがついていますから。これまでどこかを触られたり、危ないことをされたりは一度もありませんよ」

 最後に政治評論家の小林吉弥氏に聞くと、

「ハハハ、そういう時代なんでしょうねえ。今回に限らず、都知事選挙は人気投票みたいなもの。その意味で、彼女のハグ作戦にはあまり違和感はありません。まあ、所詮は泡……」

 おっと、この先は言わぬが花――。