死刑確定ならば元少年でも実名報道? 朝日新聞、NHKの矛盾

社会週刊新潮 2016年6月30日号掲載

 実に奇妙な現象と言えるのである。これまで「少年法」を錦の御旗に、本誌(「週刊新潮」)はじめその不備に挑む媒体を批判してきた大新聞。しかし、他方では「死刑確定」を理由に、自ら堂々「少年法」の壁を乗り越えているのだ。彼らが主張する「実名報道の論理」とその矛盾。

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 一度は消された“その名”が亡霊のように甦ったのは、皮肉にも少年に死が宣告された“その日”のことであった。

 6月16日、被告の上告が最高裁で棄却された「石巻3人殺傷事件」。これによって「死刑囚」となった「元少年」(24)を、毎日、東京を除いた主要新聞(読売、朝日、産経、日経)や主要テレビ局(NHK、民放キー局)は、これまでの「匿名」から一斉に「実名」扱いへと切り替えたのである。

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