あの痴漢防止ポスター、不思議なテンションは「画力が足りないから」と作者

社会週刊新潮 2016年6月23日号掲載

「痴漢です!!!」

 声を上げた女性は、その内容とは裏腹に、妙に落ち着き払い、クールな表情。

「大丈夫ですか!?」

 警察官が駆け寄り、劇画風に描かれた乗客の男女が、ダメ出しのセリフ。

「卑劣な!」「許せん!!」

 70年代風の描写と、登場人物たちの不思議なテンションが目に飛び込み、通勤ラッシュのなか、足を止めた方も多いのでは。関東の鉄道会社19社局と警察庁、警視庁などが、6月17日まで掲示した「痴漢撲滅キャンペーン」ポスターである。

 実施社のひとつJR東日本によれば、2010年から続くキャンペーンで、従来は啓蒙ポスターにありがちな、抽象的な絵を使用していた。

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