大竹しのぶが演じる“可愛い”悪女…資産家の金と命を狙う「後妻業の女」

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「好きなことは読書と夜空を見上げること……わたし、尽くすタイプやと思います」

 シャアシャアと言ってのけるのは大竹しのぶ(58)。

 8月27日より公開の映画「後妻業の女」(鶴橋康男監督)の試写が回り始めた。

さんまが目をそらす?

 原作は直木賞作家の黒川博行氏が2014年に著した『後妻業』。年寄りで資産家の独身男性に近づき、後妻に納まっては財産を奪って殺す……出版後、殺人3件と強盗殺人未遂1件の罪に問われることになる筧(かけひ)千佐子被告の事件が発覚したことで、“予言していたのでは?”と話題にもなった。

 その“女”を演じているのが大竹なのだが、可愛い!とまさかの評判なのである。

「彼女の可愛さに、ターゲットにされた男優陣がみな、イチコロ」(業界誌記者)

 メロメロになる男ヤモメは、津川雅彦(76)、六平直政(62)、森本レオ(73)、伊武雅刀(67)、そして笑福亭鶴瓶(64)。次から次へと大竹を送り込むのは、結婚相談所所長の豊川悦司(54)と豪華な顔ぶれ。加えて、

「父(津川)の遺産を奪われた娘役に、尾野真千子(34)と長谷川京子(37)。大竹と同じ後妻業に余貴美子(60)、後妻業を探る探偵役に永瀬正敏(49)と満艦飾です。そして何よりこの映画、コメディなんですよ」(同)

 原作はシリアスなハードボイルドだが……。

「映画になったら別物。むしろあの作品をコメディタッチにするのは難しかったろうし、あれだけの長さのモノを2時間ちょいにまとめるなんて、大したもの」

 とは試写を見た、原作者の黒川氏。そして、

「大竹さんはコミカルで可愛い。それだけに悪女になったときのメリハリが強いんですよ」

 これを聞いた鶴橋監督は、

「可愛いって言って貰えたら、一番嬉しい。やっぱり男をたらし込んで功徳を与えるわけだから、魅力がないとね。大竹さんは絶世の美女ではないけれど、何かしらの魅力がある。原作を読み始めてすぐに彼女の顔が浮かんだくらい」

 アナ恐ろしや……。

週刊新潮 2016年6月16日号掲載

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