離婚したから7冠達成? 井山裕太の元妻の言い分

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 コンピューターでも解明できない深遠さゆえに、「囲碁は宇宙」という言葉がある。盤上に広がる無限の世界を手中に収めたかのような圧倒的な強さで、初の7冠を達成したのが弱冠26歳の井山裕太だ。棋界がスター棋士の誕生に沸く一方で、関係者の間では「7冠は離婚の賜物」という情報が取り沙汰された。槍玉に挙げられた、井山の元妻の言い分とは。

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7冠を達成した井山裕太氏

「多くの棋士や観戦記者も、彼の7冠の達成は時間の問題と見ていました。ただ、ネックと見られていたのが奥さんの存在。去年の暮れに離婚したのでホッとしていましたが、やっぱり別れて正解だったと思います」

 とは日本棋院の関係者。井山は2012年に将棋界の美人棋士として知られる女流二段の室田伊緒(26)と結婚した。ところが、今年初めに「お互い多忙で生活がすれ違いになっていた」と離婚を発表していたのだ。

「その後、若手の棋士が井山に離婚の理由を尋ねたことがあったんです。周りがハラハラして見守る中、井山は“家のことをやって欲しいし、早く子どもを作りたかった。でも、向こうは将棋を強くなりたいし、色々なことをしたいから子どもはまだ先でいいと言うので……”と、サバサバした様子で答えていました」

 井山の元妻・室田は、日本将棋連盟棋士会の副会長のほか、将棋の普及を目指すユニット「西遊棋」のメンバーを務めている。

「イベントの打ち合わせと称した、単なる宴会も多かったと聞いています。井山が対局を終えた日でも伊緒さんが酔って帰宅することがあったそうですから、結婚生活にかなりのストレスを感じていたはずですよ」

 井山の知人が続けて言う。

「彼から離婚の理由を聞いて納得しました。伊緒さんは確かに美人ですが、どうにも気が利かないところがあるからです。皆で食事に行った時のことですが、お酌どころか注文すら取ろうとせず、誰かのグラスが空いても知らん振り。女性だからやるべきだなんて言うつもりはありませんが、誰かがやらなきゃならないことですし、周囲は旦那さんの仕事仲間でしょ。“次は何を飲みますか?”というくらいの気遣いは普通のことだと思うんですが」

 結婚当初、井山は周囲に「家のことをやって貰えるので楽になる」「家にいてくれる人ができて良かった」と喜びを隠さなかったという。彼にとってはアテが外れた新婚生活だったのか。

■「一概には言えません」

 当の室田に話を聞くと、

「離婚したから7冠が取れたと言われているんですか。でも、実際そうかもしれませんよね。離婚の理由はすれ違いも一因ではありますが、一概には言えません。確かに私は仕事を続けたいと考えていましたけど、それは“お互いに仕事は頑張ろう”と2人で決めていたから。子どもについては、今すぐ作るということではなく28歳以降に考えようと話していたんですよ」

 井山の知人が指摘した、食事会での気遣いの有無はよく分からないとしたものの、普段の家事については、

「ご飯は私が作り、洗濯も私がしていました。ただ、掃除はわりと彼がしてくれたと思います。離婚に当たって最後に2人で“言いたいことを全部吐き出そう”と色々話をしましたが、彼が言ったとされる不満はとくに聞いていません」

 最後に、妻が囲碁棋士という将棋棋士の先崎学氏(45)から、若い2人にアドバイス。

「棋士同士の結婚を続ける秘訣は、互いに相手の勝敗には関知しないことかな」

 いかがでしょうか。

「ワイド特集 淑女たちの疾風怒濤」より

週刊新潮 2016年5月5・12日ゴールデンウイーク特大号掲載

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