女優・ソニンがつかんだ菊田一夫賞……「EE JUMP」から16年

芸能週刊新潮 2016年5月5・12日ゴールデンウイーク特大号掲載

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 菊田一夫演劇賞は、1975年に始まる権威ある賞だ。その今年の演劇大賞は、元宝塚歌劇団の娘役トップの花總(はなふさ)まり(43)。4人が選ばれた演劇賞に、ソニン(33)の名前があった。

「シェイクスピアの『トロイラスとクレシダ』のクレシダ役など3作の演技が評価されての受賞です。男を翻弄する役柄でも嫌みにならず、観客の共感を得ていました」(演劇担当記者)

 授賞式で彼女は、「精進していれば、認めていただける日があるんだな……」と感極まったが無理もない。

 ソニンは1999年に16歳で「モーニング娘。」のオーディションに落選。スカウトされ翌年に後藤真希の弟と「EE JUMP」を結成し、人気を呼んだ。

「だがソニンを残して後藤の弟が失踪、一度は復帰したものの今度は未成年で飲酒。CMなど多くの仕事が入っていたのに、2年で解散です」(芸能記者)

 ソロデビューの機会を与えられ『カレーライスの女』のCDジャケットは“裸にエプロン姿”が話題になる。好奇の視線にさらされた。

「テレビドラマ『高校教師』では、ホストにのめり込み、凌辱される女子高生という苛酷な役をこなした」(同)

 これでいわば女優開眼。歌声を活かしミュージカルなどに徐々に出演し始めた。

 2012年から文化庁の新進芸術家海外研修制度でニューヨークに留学する。

「この制度の合格率は約20%の狭き門です。過去には、野田秀樹や野村萬斎のような錚々(そうそう)たる顔触れが選ばれています」(先の演劇記者)

 14年に帰国すると出演依頼が相次ぎ、今回の栄誉へ。

「負けず嫌いで、ゴシップやアイドル経験も芸の肥やしにした」(先の芸能記者)

 目下、彼女は東京・帝国劇場の『1789 バスティーユの恋人たち』に出演中である。