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文科省がグローバル教育を打ち出した結果、東大の世界ランキングが下落
教育は国家100年の計である。しかし、文科省はゆとり教育の失敗を見れば明らかなように弥縫(びほう)策を繰り返し、迷走を続けてきた。そして今、同省は「グローバル教育」なるものを打ち出しているのだが、結果、東大の世界ランキングが下がる大矛盾が起きていた。
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「若者よ、グローバル人材たれ!」
目下、政府・文科省は、大学生に対し、半ば義務として「グローバル教育」を課している。
ある教育ジャーナリストが解説する。
「2012年、政府は『グローバル人材育成戦略』をまとめ、産学官のオールジャパン体制で、『グローバル化』する国際情勢にあわせ、大学生をグローバル人材として育てる大方針を打ち出しました。...
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英語での講義は内容のレベルを落とさざるを得ない 明大教授がグローバル教育のおかしさを指摘
2014年、文科省は“世界の大学ランキングトップ100入り”などを目的とした、37校のスーパーグローバル大学(SGU)を選定した。SGUがスタートした14年時は、東大が23位、京大が59位とそれぞれトップ100に入っていたが、翌15年には東大43位、京大88位と順位は大幅に下落。新たにランキング入りした大学もなく、SGU制度が始まってから、日本の大学は国際的な評価を低下させてしまったことになる。
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一体なぜ、グローバル化を目指しながら、グローバルな評価を落とすという不可思議な事態に陥っているのか。...
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