陛下にはがん告知はされていなかった〈がん告知を主張した医師の遺書 初公開(2)〉

社会週刊新潮 2016年3月3日号掲載

 昭和天皇の「病理組織検査」を担当した東大医学部・浦野順文教授が遺した「遺書カルテ」ともいうべき文書には、検査の所見と併せ、教授自身の思いも綴られていた。昭和62年9月24日に行われた検査については〈助教授が問題の標本を持って、私のところに来た。標本はそれほど難しくなく、癌ということが診断できたので、診断できたという点でほっとした。〉とある。

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 がんが明らかになった後は、検査結果についての評価へと移っていく。

〈金曜日の午前中、森総長(注・森亘東大総長)が私の部屋に来られたので、はじめの標本をお見せした。

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