「安田純平さん」を拘束する「ヌスラ戦線」指導者は医学部中退のカリスマ
“残忍さはイスラム国よりマシ”と報じた新聞もあるが、ナメてかかるのは以ての外だ。何しろ、戦場ジャーナリスト・安田純平氏(42)を拘束したと伝えられる“ヌスラ戦線”は、泥沼の内戦が続くシリアにおいてアサド政権だけでなく、当のイスラム国にまで牙を剥く“過激派”である。人質の命運は、そのカリスマ指導者が握っているのだ。
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〈いま、シリアです〉
〈トルコの回線で連絡してるの?〉
〈はい、もうギリギリです〉
昨年6月23日の深夜、安田氏は知人のジャーナリスト・常岡浩介氏とメッセージのやり取りをしたのを最後に音信を絶っていた。...