春場所は“ガス欠”は許されないマクドナルド「白鵬」

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 綱取りを目指す大関・琴奨菊に気合いが入るのは当然だが、迎え撃つ横綱・白鵬(30)にも、負けられない特別な“事情”がある。

 3月13日に初日を迎える大相撲春場所(大阪)。

「まだ発表されていませんが、春場所終了後に放送される日本マクドナルドの新CMは、白鵬を全面的に起用しています。撮影はすでに終わっていて、新商品のハンバーガーを豪快にかぶりつく横綱の様子が、お茶の間に流れる予定です」(広告代理店関係者)

 大相撲とマック――これが意外にも、震災前までは1場所で100本、600万円もの懸賞金を出すほどのタニマチだった、という。近年は一連の食品偽装が追い打ちをかけ赤字が続き、ド派手な広告は手控えられていたのである。

「昨年から全国規模で行われた不採算店舗の閉鎖が功を奏してか、1月の客数は前年同月比で33カ月ぶりのプラスとなる17・4%増。売上高も35%増えて、2カ月続けて前年の実績を上回りました。今年からは既存店の改修に加え、続々と新商品を投入することで、客離れに終止符を打つ戦略です」(経済部記者)

 土俵際から一気に巻き返しを狙うマクドナルドだが、今回、白鵬に白羽の矢を立てたのはなぜなのか。

「新バーガーは、看板商品のビッグマックを超える味わいとワイルドさをウリにしている。トップを直(ひた)走る力強い横綱の姿が、マックの新商品のイメージと一致したそうです」(先の関係者)

 そんな企業の期待がズシリとのし掛る白鵬だけに、怪我やら病やらでの休場は絶対にできない。が、こんな懸念もあると話すのは、べテランの相撲記者だ。

「35回歴代最多の優勝記録を更新した昨年の名古屋場所以降、3場所続けて賜杯から遠ざかっているからね。場所の終盤から必ずガス欠となって負けが重なる。春場所も琴奨菊に優勝を持っていかれるようだと、負けドナルドになってしまうじゃないか」

 さあ、ハッケヨイ!

週刊新潮 2016年3月10日号掲載

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