バブル崩壊から生還した「渡辺喜太郎」奈落のジェットコースター

社会週刊新潮 2016年3月3日号掲載

 人も金も狂奔させたバブル経済は、正確には51カ月続いたとされている。日本人がニューヨークやハワイのホテルを次々買い漁り、暴騰する国内の土地も永遠に値上がりするかに見えた。不動産会社「麻布建物」を率いた渡辺喜太郎氏(82)は、まさに、そんな時代を象徴する1人。だが、甘い夢が醒めた時ほど、現実は人に過酷なものだ。その時、渡辺氏が見たものは――。

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 1990年早春、東京・麻布十番に建ったばかりの商業ビル「ジュールA」では、盛大な竣工パーティーが催されていた。

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