百田尚樹氏最新作が物議を醸す 『永遠の0』を超えた最高の問題作

社会 2016年3月4日掲載

『永遠の0』『海賊とよばれた男』等のベストセラーで知られる百田尚樹氏は、発言や著作でこれまでに数々の共感や感動と共に、様々な物議も醸してきた。

 今回も例外ではないのかもしれない。

 2月26日に発売された最新刊『カエルの楽園』もまた、発売早々、議論を呼んでいるのだ。

■寓話か風刺か

 物語は、アマガエルのソクラテスとロベルトが、天敵に襲われる恐怖と隣り合わせの祖国を捨て、安住の地を求めて旅に出るところから始まる。道中、様々な困難にぶつかりながらも、ついに理想的な国「ナパージュ」に辿り着いた二匹は、ナパージュのカエルたちから良いところを学んで、祖国に帰ろうと決意する――と、こう書くとカエルたちの冒険と奮闘を描いたほのぼのストーリーのようにも思えるが、読者からのレビューにはそういう色合いはまったく見られない。

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