「日本相撲協会」理事候補選挙の“なぜ?”「九重親方の出馬断念」と「伊勢ヶ濱親方の当選」

スポーツ週刊新潮 2016年2月11日号掲載

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 スポーツ紙やワイドショーを連日賑わせた、八角理事長vs貴乃花理事による相撲協会“土俵外”ガチンコ対決。1月28日に開かれた年寄総会では、貴乃花親方が八角親方に詰め寄る場面があり、参加者からは八角理事長に“辞任しろ!”の怒号も飛んだ。

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八角親方

 この年寄総会の影響で角界全体が不穏な雰囲気に覆われる中、翌29日に行われた理事候補選挙。定数10の理事の椅子を巡って11人が争い、高島親方が落選の憂き目を見た。

「今回の選挙のポイントは2つある。1つ目は、復活を目指していた九重親方が前日になって出馬を断念したこと。もう1つは、同じ伊勢ヶ濱一門から出馬した2人についてで、なぜ事前には不利と言われていた伊勢ヶ濱親方が当選し、高島親方が落選したのか、という点。この2つのポイントは実はつながっているのですが……」(相撲記者)

日本相撲協会

■“両面作戦”

 まず、出馬を断念した九重親方については、

「持ち票が5票しかなく、当選ラインに届かないので出馬を諦めたわけですが、無論、そこには駆け引きがある。九重親方と八角親方が所属する高砂一門は理事1人を当選させる勢力しかない。九重親方は“今回は俺が身を引く”と言うことによって、八角親方に貸しを作ったのです」(同)

 だからといって九重親方が、自らの持つ5票を全て八角親方に差し出したのかというとそうではなく、

「票の一部を“貴乃花派”の1人である伊勢ヶ濱親方に回したと言われているのです。そのおかげもあって伊勢ヶ濱親方は当選。これにより九重親方は貴乃花派にも貸しを作ることができた。要するに、2カ月後に八角親方と貴乃花親方のどちらが理事長になっても良いよう“両面作戦”を取ったというわけです」(同)

「特集 『大相撲』土俵外のガチンコは理事長選 『貴乃花』VS『八角』どちらが強いか?」より