北朝鮮抗議決議も棄権!「山本太郎」の慢性パフォーマンス症

政治週刊新潮 2016年1月21日号掲載

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 若者用語に「かまってちゃん」というものがある。ネットユーザーの定義によれば〈かまって欲しくて迷惑なことを起こす人のこと。常に誰かに相手にしてもらうためにさまざまな奇行を起こす人のこと〉。政界でこれにピッタリ当てはまるのが、山本太郎・参議院議員(41)だ。これまでの数々の突飛な言動に続き、今度は北朝鮮の水爆実験への抗議決議を棄権したのである。

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山本太郎・参議院議員(41)

 衆参両院で決議が採択されたのは1月8日。これにイチャモンを付けたのが山本氏である。

「決議は、核実験を非難し、政府に対して断固とした措置を求めるという、至極当然の中身ですが、彼は本会議に出席しながら採決の際は投票しなかった。決議には『生活の党』の他の議員も賛成で、もちろん棄権は出席者で唯一の行動でした」(政治部デスク)

 その理由は後述するとして、天皇陛下に園遊会で手紙を渡す、後藤健二氏を惨殺したイスラム国への非難決議を棄権する、首相の問責決議案採決に喪服で現れ、焼香のポーズを取る……など“愚行”の歴史に、新たなページを加えたのだ。

■アホか!

 むろん行動に理屈が通っていれば、他と異なる意見を表明したとしても愚かとは断ぜられまい。しかし彼がブログで掲げた3つの理由は、

(1)参院の決議では、「我が国独自の追加制裁」が強められている。北朝鮮との間の緊張関係は強まり、国民がリスクに晒されてしまう。

(2)追加制裁の影響で拉致問題の解決が遠のいてしまう。被害者家族の高齢化が進む中、配慮が必要である。

(3)他の核保有国に対する具体的な核削減案が盛り込まれていない。

 これらについて、

「過去から学んでいない」

 と述べるのは、福井県立大学教授の島田洋一氏。

「2002年の小泉訪朝で拉致を北が認めた後にも、軍事行動を受けるリスクを理由に制裁に慎重な声が続きましたが、最終的に政府は踏み切った。それでも北はミサイル攻撃どころか、日朝交渉のテーブルにもついています。逆に制裁に踏み込まなければ、北に対し、脅せば日本は弱気になるという誤ったメッセージを送ることになると気が付かないのか」

 加えて、山本氏が“配慮”しているつもりの拉致被害者家族の1人、有本明弘さんも吐き捨てるのだ。

「アホか、と言いたいね。水爆実験で世界が制裁を強めれば、北が最後に頼るのは日本しかなくなる。我々はそれを期待しているんですよ。何もわかっておらんねん」

 そもそも、決議前日の7日、拉致被害者家族会は記者会見を開き、「制裁強化」を訴えている。それを知りながらよく「家族への配慮」などと言えたものだ。

 当の山本氏に改めて問うと、ブログと同趣旨の説明を繰り返すが、政治評論家の屋山太郎氏も一刀両断。

「政治家の資質がないから、パフォーマンスしかないんだよね。目立たないと生き残れないんだよ、彼は」

 冒頭の「かまってちゃん」の定義はこう続く。

〈普通の行動であるうちはまだいいのであるが、反応が薄くなってくると相手してもらうために迷惑行為や荒らし行為をすることがあるので注意が必要である〉

 既にそうなっているが、考えてみれば、この行動原理、北の独裁者にも相通ずるもの。まさか山本サン、似た者同士、シンパシーを感じているわけではないでしょうね……。

「ワイド特集 大人たちの通過儀礼」より