酒造500年の歴史を描く/『日本酒の近現代史 酒造地の誕生』

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 日々おつきあいいただいている日本酒。その来歴や氏育ち、経てきた苦難の歴史などを知ると、旧友の苦労話に耳を傾けているような心持ちになる。

 近現代において日本酒出荷量のピークは、オイルショックによって高度成長期が終わる昭和四八年度の一七六万六〇〇〇kl。その後は、“日本酒離れ”に加え、平成七年の阪神・淡路大震災では灘の酒蔵が壊滅的な被害を受け,出荷量は坂を転げ落ちるように減少の一途を辿る。平成二四年度の出荷量は五八万kl。最盛期の三分の一にまで落ち込んでしまった。

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