まだできることがたくさんある/『しなやかな日本列島のつくりかた』

社会

「現場」を知らない人、あるいは事実関係を知らない人の議論というのはとても恐ろしい。書籍や新聞・雑誌という「二次情報」は、それを伝える人間の「主観」でトリミングされていることに気がつかないで、「善意」や「正義感」も含めて、とんでもない提言や政策が主張される。むろんあれこれ主張するのはジャーナリストであり、学者や評論家である。

 例えば製造業は日本の産業の中で国際的に競争力のある最大の産業なのに、空洞化論などが相変わらずはばをきかせている。あるいは日本の食品が「安全・安心で、世界で評価されている」などという幻想を持っている人や、商店街が衰退したのは郊外に大型店ができたからだ、などと思っている人もたくさんいる。

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