歴代天皇の葬儀が表す死生観の変遷/『天皇と葬儀』

文芸・マンガ

 昨秋、宮内庁から天皇・皇后両陛下の「ご葬儀」のあり方に関して、国民生活への影響を極力減らすことが望ましいとの両陛下の意向を踏まえ、葬法を土葬から火葬に変更する、「陵」の規模を昭和天皇、香淳皇后陵の八割程度に縮小する、などの発表があった。火葬がほぼ百パーセント普及した現代の日本で、天皇だけは土葬で送られるのが古式であり正式、と国民の多くは思い込んでいただけに、いかにも「国民とともにあること」を常に念じられる今上陛下らしいと受け止められた。

 本書の著者は、元宮内庁長官のいわゆる「富田メモ」スクープで新聞協会賞を受賞した日経新聞の皇室担当記者。

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