宗教学者が選ぶ これだけは見ておきたい究極の秘仏

旅・街歩き

 仏像ブームと言われて久しい。古くは『古寺巡礼』の和辻哲郎、最近ではみうらじゅん氏ら、伝道師とも呼べる熱心な仏像マニアの功績もあるだろう。しかし爆発的に仏像ファンの裾野を広げたのは、2009年東京国立博物館で開催された、『国宝 阿修羅展』だろう。
 阿修羅像の細身で若々しいスタイル、美しい顔立ち、その奥に秘められた思慮深い佇まいに、誰もが魅了された。東京展には94万人が足を運び、九州展の71万人、興福寺帰山後に行われた特別公開に来場した25万人を合わせると、その年、190万人もがこの仏像を目当てに足を延ばしたこととなる。

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