「地震と噴火は必ず起こる」―大変動列島に住むということ―

話題の本

マグマ学者が置いた「真実の刃物」/藤崎慎吾

 最近の自分の仕事に関係があるので、つい引き合いに出してしまうのだが、約一〇〇年前に民俗学者の柳田國男が書いた『遠野物語』を評して三島由紀夫が述べた言葉を、そのまま本書に贈りたい――「ここには幾多の怖ろしい話が語られている。これ以上はないほど簡潔に、真実の刃物が無造作に抜き身で置かれている」

『遠野物語』は文学としても高く評価されているが、少なくとも表向きは研究用の資料として書かれた。

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