食事、掃除から家電まで… シニアにおすすめの「便利過ぎるサブスク」 終活にもなる「持たない生活」

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水回りをプロが掃除

 食材そのものの購入にもサブスクは活用できます。お米やお水、お茶などをスーパーから自宅に運ぶのは一苦労です。自家用車で買い物に行ければそれほどの負担にはなりませんが、膝や腰を痛めているシニア世代にとっては死活問題です。そこでお勧めするのが、Amazonなどの定期購入です。定期購入のメリットは、決まった日に玄関まで運んでくれる上に、通常よりも価格が低いことが多い点です。ここで気を付けたいのが、きちんと普段の消費量を把握してから申し込むことです。そうでないとたまる一方になってしまう。次のような経験はありませんか。サプリメントを体のためと買い込んで満足し、飲まずにたまってしまった。ですから、お米など毎日必ず口にする物から始めるのが良いです。また、定期購入の中には、価格が低い代わりに複数回購入しないと解約できない場合もありますので、契約条件をきちんと確認してください。

 家事の中で掃除は体力を必要とします。特に水回りの掃除は転倒しけがをしやすいものの、水垢はどうしてもできる。以前、私が親に掃除代行サービスをプレゼントしようとしたところ、「他人に家の中を見られるのは気持ち悪い」と断られたことがあります。自宅に他人をあげることに抵抗感を持つシニアは少なくないでしょう。しかし、一度試してみると考えが変わる方もいます。自宅の掃除では、数千円で月に1度、お風呂場や台所など水回りの掃除をしてくれるサービスがあります。たとえばダスキンの「気になる水まわりお掃除サービス」なら、台所や浴室、洗面所、トイレを4週間に1回まとめてプロが掃除してくれる定期プランがあり、内容や住んでいる地域にもよりますが、1回あたり1万7600円からです。こうしたサービスを利用するのも手です。

クレジットカードは危険?

 ここまでさまざまなサブスクを紹介してきました。もし気になるサービスがある場合、家族やお子さんと一緒に規約や解約条件について確認しながら相談をしましょう。サービスの利用では、クレジットカードで支払うことがほとんどです。しかし、クレジットカードは不正利用の危険も伴います。不正利用されても、翌月にカードの明細書を見るまで気が付かない方も案外いらっしゃいます。対策として、利用限度額を低く設定したサブスク専用のクレジットカードを1枚用意しておくのが安心です。

 また、サービス側が対応していれば、即座に銀行の残高から引き落とされるデビットカードを利用するのも被害を最小限に抑える一つの手です。

 サブスクは、便利だからとやみくもに加入すると出費が馬鹿になりません。まずは1冊ノートを用意し、どのサービスに加入しているのか、各々の料金やパスワード、ID、利用目的をきちんとメモして毎月確認しましょう。ここにスマートフォンのロック解除番号も加えたものをエンディングノートとして書き残しておくこともお勧めします。死後に遺族がサービスの解約に苦労することが少なくないからです。

 毎月見直しながら、必要がないものは適宜解約していく。ここで重要なのは、解約方法もノートに書いておくことです。サービスによっては数カ月継続しなければならない、あるいは、解約まで数カ月かかる場合があります。最近はウェブ上でしか解約できないサービスも増えていますが、電話窓口が設けられているサービスの場合、解約の手続きでコールセンターに電話してもなかなか繋がらないことが多い。実は日中の3時から4時ごろが最も繋がりやすいというのは、あまり知られていないコツです。

 終活は、物を減らすことだと思われがちです。しかし、そもそも物を増やさず、残さない。サブスクはその最もシンプルな実践法です。自分らしく生き、遺族の負担も最小限にする。それが、これからの新しい終活の形なのです。

丸山晴美(まるやまはるみ)
ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。1974年新潟県生まれ。節約やお金に関する多数の著作のほか、メディア出演も多数。近著に『お金の話をするとパートナーが不機嫌になります』(東洋経済新報社)がある。

週刊新潮 2026年10月22日号掲載

特別読物「『食事』『掃除』から『家電』まで…『サブスク』を活用した『終活』のススメ」より

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