コスプレイヤーの露出度が上がり、外国人観光客による盗撮も…渋谷が厳戒態勢のせいで、「池袋ハロウィン」の治安が悪化か

国内 社会

  • ブックマーク

羽目を外し過ぎるコスプレイヤーにも問題が

 一方で、女性コスプレイヤーも明らかに男性受けを狙い、露出度の高いコスプレをする人が増えているという。例えば、昨今のソーシャルゲームでは肌の露出が多いキャラが多い。ゲームやキャラに興味がないのにそうしたコスプレを行う人も多く、「自ら問題を起こしに行っている」と非難する声も上がる。前出のコスプレイヤーA氏が言う。

「これは自分も気を付けているのですが、キャラのイメージを明らかに壊すような卑猥なポーズをとるのは、いくらなんでもまずい。あろうことか、そうした姿を撮らせているコスプレイヤーも目に付きます。さらに、知り合ったカメラマンや、ファンになった人と“パパ活”紛いの行為に及んでいる人も少なくないと聞きます」

 最近は、地下アイドルやコンカフェ嬢までもがコスプレ界隈に参入している。彼女たちは、見てもいないアニメキャラのコスプレをすることもあるという。自身のファンを増やしたり、店への集客を図るために必死なのだという。イベントなのだから“来るもの拒まず”が基本とはいえ、愛のないコスプレに対して批判の声が上がるのは仕方ないだろう。

 また、最近になってコスプレを始めた一部のコスプレイヤーには、“何をやってもいいじゃないか”という感覚があるのか、“迷惑系コスプレイヤー”のような人も増えている。A氏は今回の「池ハロ」でも、残念ながら一部にそうしたコスプレイヤーを見かけたといい、このように不安視する。

「コスプレイヤーの世界では“やってはいけないこと”に関する一種の“暗黙の了解”があったのですが、ここまで規模が大きくなると、それでは統率を取れなくなっている。大きなイベントでは、共通のルールを設けるべき段階になっているのかもしれません。あまり堅苦しくなるのは、本来は良くないと思うのですがね……」

渋谷から排除された若者が新宿や池袋に

 さて、渋谷のハロウィンが沈静化した要因は、排斥された若者たちが池袋や新宿に流れたためだともいわれる。「池ハロ」も当初はコスプレファンやアニメファンが中心のイベントだったが、渋谷などから従来は見られなかった層が流入した結果、SNS民が言う「治安悪化」につながっているという説もある。

 現に、新宿では、いわゆる“トー横”周辺の無法地帯化が顕著になっている。2年前のハロウィン当日、筆者がトー横や歌舞伎町界隈を取材した際の光景は悲惨なものだった。着ぐるみからアニメキャラのコスプレ、さらに酔って暴れる若者までいて、「渋谷より酷いのでは」と感じるほどであった。そして今年もかなりのカオスぶりだったという。

 渋谷は徹底的に取り締まり、池袋は町ぐるみで活性化を図り、新宿は(渋谷と比べたら)放置状態と、地域ごとに対応がわかれるようになってきた東京のハロウィン。せっかく盛り上がっている文化を絶やさないようにするためには、参加者一人一人のモラルが重要であることは言うまでもないだろう。

ライター・宮原多可志

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]