楽天が高卒ルーキーを戦力外に! 他球団スカウトが“異例の決断”を批判「チームとして指導力がないと言っているようなもの」

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 日本シリーズが終わり、ストーブリーグに突入したプロ野球。メジャー移籍やFA選手の動向に注目が集まる一方、各球団の戦力外通告が波紋を広げている。なかでもファンを驚かせたのは楽天の決断だ。9月28日に6人、10月20日に1人、さらに同29日には6人に来季の契約を結ばないと通告。その中には、昨年のドラフト4位で入団した高卒ルーキーの大栄利哉が含まれていた。【西尾典文/野球ライター】

高卒ルーキーへの異例の戦力外通告

 大栄は学法石川時代から強打の捕手として高く評価されていた。しかし、プロ1年目の今季は二軍で24試合に出場し、8安打、1本塁打、7打点、打率.182に終わった。育成契約を打診される見通しだが、大きな故障がない高卒ルーキーをわずか1年で支配下登録から外すのは異例だ。ファンから疑問の声が相次いだ今回の決断。その背景には、以前から指摘されていた課題があったようだ。

「大栄は地肩の強さと長打力は素晴らしいものがありましたが、短い距離のスローイングには大きな課題がありました。本人もそのことはかなり自覚があったようで、U18W杯で捕手としてほとんど出場がなかったのはそのせいだと言われています。ショートスローに難があると、プロでも当然捕手として守備につくのは厳しくなります。そのことが今回の自由契約に繋がったのではないでしょうか」(他球団のスカウト)

 実際、大栄が二軍で捕手の守備についたのはわずか7試合。練習では悪送球が目立つ場面があったといい、送球難を厳しく評価された可能性はある。

 ただ、前出のスカウトは楽天の判断に疑問を投げかける。

「スローイングに難があることは当然楽天のスカウトも認識していたはずで、それでも指名したというのは打撃などその欠点を上回る部分があったからでしょう。二軍の首脳陣もそのつもりで受け入れて、しっかり鍛えていくべきだと思います。それが1年で支配下選手として見切るというのはチームとして指導力がないと言っているようなものではないでしょうか。スカウトとしては当然期待する声をかけて指名しているわけですから、アマチュア側との関係性も悪くなります。このようなことが続くと、スカウトとしては選手を推薦しづらくなることは確かですね」(前出の他球団のスカウト)

 楽天では2019年オフにも、高卒2年目の西巻賢二に戦力外を通告して物議を醸した。西巻は同年、二軍でチーム最多の106試合に出場し、打率.233、1本塁打、25打点を記録。決して低調な成績ではなかった。それでも球団は支配下契約を見送り、育成契約を打診。西巻はこれを断り、入団テストを経てロッテに支配下選手として移籍した。

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