「日本には『隠れ資産』が91兆円も…」 買取大吉が急増する背景 「Used in Japan」目当てのインバウンドも

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【前後編の後編/前編からの続き】

 昔は古物商といえば、それこそ古めかしいイメージだったのが、今やリユース業と呼ばれ、その市場規模も3.5兆円に。昭和の大量生産・大量消費の時代と比べてみれば、まさに隔世の感である。いつ頃からリユース業が成長産業へと変貌していったのだろうか。

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 前編では、「買取大吉」が急増するなど、リユース業界が活況を呈している理由や、彼らのビジネスモデルについて解説した。

 現在のようなリユース市場になるまでの歴史はそう古くはない。リユース経済新聞社社長の瀬川淳司氏に聞いてみると――。

「質屋ができたのは鎌倉時代と言われるぐらい、中古品の売買の歴史は古いです。しかし、今みたいな〝近代リユース〟が生まれたのは、バブル崩壊前後、1990年代からというのが、私の見立てです」

 1990年代に何が起きたのか。

「わかりやすく言うと、ブックオフが出てきたのがそれくらいの頃です。それまでの中古市場というのは、多店舗展開するお店がほとんどなかった。商品を買い取る際にどうしても人の鑑識眼による査定が必要となりますが、ここが非常に属人的だったため多店舗展開できなかった。そこの査定の仕方をフォーマット化して、誰もが査定できるようにした。多店舗展開するような企業が出てきたのは、ちょうどこの時代からなんです」(同)

 加えて90年代半ばからネットも普及した。おかげでオンライン取引が盛んになってきたのも業界が伸びを見せる要因となったという。ここまでは業界側の事情だが、リユース市場が伸びていくに当たっては、消費者側の意識の変化も大きかった。

フリマアプリの衝撃

 まず2008年にリーマン・ショックが起きて、世界同時不況の中、コストパフォーマンスを重視する消費行動が広がった。

「一番大きかったのは、フリマアプリができたことですね。それまでもリユース市場の利用者がいなかったわけではありませんが、まだまだ一部の人に限られていた。スマホの普及を背景にメルカリとか、ああいうフリマアプリが出てきたことで、消費者側が自分の持っている不用品を簡単に売れるようになりましたし、買う方も『いいものが出ていれば買う』という意識が、若い人や主婦層を中心に広がってきました」(同)

 メルカリが誕生したのが13年。その頃から中古品の売買に対してハードルが大きく下がったという。また、20年からのコロナ禍で在宅時間が増え、本や衣服などの不用品を整理するために、買取業者を利用する機会も増えたと言われる。

 他にも、環境保護の意識が高まり中古品の再利用が注目されてきたこと、30年にわたって実質賃金が伸び悩む中で消費者の節約志向が強まったことなども、リユース市場には追い風となった。

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