「日本には『隠れ資産』が91兆円も…」 買取大吉が急増する背景 「Used in Japan」目当てのインバウンドも

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まだまだ成長できる

 近年では、訪日外国人観光客の急増もリユース市場にとっては大きなメリットになっている。「Used in Japan」を目当てに来日する旅行者も急増しているのだ。

「日本の中古品市場は自国にはない珍しい物が売られているうえ、状態がいいものが多い。真贋という意味でも鑑定がしっかりしているから偽物をつかまされるリスクが少ない。それに円安ということもあって、新品ですら安く感じられるブランド品が中古市場ではさらに安く買えるわけです。外国人にはブランド品、レコード、アニメ系の関連グッズ、トレーディングカード、カメラ、スマホなどが人気ですね」(同)

 活況を呈するリユース市場、どこまで伸びるのか。環境省は国内リユース市場の規模を2030年までに4.6兆円へと拡大させるという目標を掲げている。

「リユース経済新聞では30年に4兆円、40年に5兆円規模に拡大すると見込んでいます。メルカリさんの調査なのですが、日本には『隠れ資産』(1年以上使わず家に保管されている不用品の価値)が約91兆円規模あると言われていますから、供給面でも成長の余地があります。過去1年間にリユース品の購入・売却経験のある人の割合は、だいたい人口の4割程度。環境省はこれを5割まで引き上げたいと考えています。日本の人口は減っていますが、リユース品の利用人口はまだまだ増やせると思います」(同)

 瀬川氏はリユース市場への新規企業の参入も増えていくのではないかと見ている。今以上に、買取業者が消費者にとって身近な存在になっていくのだろう。

賢い利用方法とは

 では、消費者側はどのように利用すれば賢いのだろうか。

「買い取りの場合、金額が高そうなものと、そうではないものを分けて考えたほうがいいです。比較的高額なブランド品や楽器などの場合、そういう商品を専門的に扱っている会社に持っていったほうが高く買ってもらえる可能性が高い。可能であれば、2~3店舗はまわって査定の比較をしたほうがいいです」(同)

 どうしても自分が希望する価格で売りたい場合はフリマアプリを使う方法もあるが、「必ず売れるとは限らない」(同)のが難点。出張買取の場合は自分で持ち込まなくていいので楽だけど、「来てもらう分、手間がかかっているので、極端に言えば店舗より高く買ってもらえるケースは少ない。あと業者に来てもらうと、『やっぱり売りたくない』と思っても断りづらいというデメリットがあります」(同)とか。また「商品の箱とか説明書はあればベターですが、なくても買ってもらえます。査定に一番影響するのは、状態が良くて、綺麗であることですね」と瀬川氏。

 売るタイミングも重要らしい。

「今の季節だと、これから冬服が必要になるので、冬服を売るにはいい時期です。それが3月とか4月になって冬服を売ろうとしても、もう夏が近いので、高くは売れないわけですね。自分がいらなくなるタイミングは、他の人もいらなくなるので、そういう時期は査定額が下がりがちになります」(同)

 買取専門店「バイセル」を運営するBuySell Technologiesの広報でも「見積もりはどこも無料なので、近くに複数の店舗があれば、何軒か回って相談されることをお勧めします。査定額の理由を説明してもらい、納得できなければ断っても構いません。心配な時は、ご家族や友人に相談していただけると安心かと思います」と話す。

 ただし、店舗の買い取りでは注意点もある。

「買取店舗での売却は基本的にクーリング・オフの対象にならず、一度売却すると取り消し難いケースが多いのでご注意ください」(バイセル広報)

 家の中にある不用品。粗大ごみには出さず、さっそく買取業者に出してみますか。

 前編では、リユース業界が活況を呈している理由や、彼らのビジネスモデルについて解説している。