歴代の防衛大臣には見られなかった事態が…小泉進次郎氏(45)、大臣としての本当の評判
物議を醸した米価に関する発言
【前後編の後編/前編を読む】小泉進次郎氏が国会答弁で頻繁に使う自衛隊員の胸に響くワード…“防衛大臣になって覚醒した”は本当か
「ポエマー」と揶揄された評価は一転、近年の小泉進次郎氏(45)には「覚醒した」との評価が聞こえてくる。2025年5月の農水相就任後には「5キロ2000円を目指す」と発言し、政府備蓄米を大手小売業者へ随意契約で放出した。これにより一時は米価が下がったものの、逆にコメ余りの状況を招いたことは記憶に新しい。
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大幅に増額された防衛予算
小泉氏の豹変ぶりについて、元自衛官の“ヒゲの隊長”こと、佐藤正久前参議院議員(66)は次のように指摘する。
「以前の小泉氏は、質問を正面から受け止めてまともに答えることはせず、独特のロジックを駆使して言質を取らせないことが多かった。それは政治家に必要なスキルかもしれませんが、最近はそうではなく、堂々とした受け答えに終始する姿を多く目にします」
この変貌には幾つか理由が挙げられると言う。
「今年度から、防衛省は自衛隊施設の強靭化計画を進めています。全国の自衛隊施設のおよそ4割は旧耐震基準時代に建設された建物であるほか、2003年に制定された防護性能基準を満たしていない建物も多く、その改修や建て替えは喫緊の課題です。各地の司令部の地下移設や構造そのものの強靭化、電磁パルス攻撃への対策、さらには戦闘機を格納する掩体壕の整備、通信や電源といったライフラインの多重化、火薬庫の増設などなど、防衛省が対処すべき案件は枚挙にいとまがありません」
今年度から防衛予算は大幅に増額されており、それは今後も続く見通しだ。
「防衛省には過去にない巨額の予算が計上されていますから、小泉氏は自信を持って政策の実現に向けた答弁ができるでしょう。これは、例えば10月23日に衆議院で審議入りした、民間と比較して低いとされる自衛官の基本給を引き上げることが目的の“防衛省の職員の給与等に関する法律”の改正案や、共産党が執拗にその是非を追及する長距離ミサイル(スタンド・オフ・ミサイル)の配備や導入計画の必要性についても、胸を張って説明している姿に通底していると思います」
必ず首相になる政治家
他方、防衛省関係者はこんな見方を披露する。
「小泉氏は永田町や霞が関だけでなく、防衛省がある市ヶ谷でも“近い将来に首相になる政治家”と見なされています。先々を見越した官僚たちは萎縮しており、事前のブリーフィングをはじめ、答弁資料やメモの提供にはかなり神経を使っているんです。とくに事務方は、小泉氏に失言をさせることがないよう常に気を張り詰めています。彼が首相になった時に“あの時、君はしっかり支えてくれなかった”なんて言われる事態を恐れている。本当に小泉大臣が政治家として一皮むけたのであれば、それは事務方の手厚いサポートの賜物とも言えるはずです」
多少は「下駄を履かされた“覚醒”ではないか」というのである。
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