長澤まさみと石橋静河が「同性愛カップル」を演じた映画『このごにおよんで愛など』、「角煮」と「歯磨き」で意外な差
舞台挨拶に現れた貫禄の差
新旧女優の“格”の違いが現れたのは、印象的だったシーンを問われた時のことだった。
「大変だったのは歯磨きのシーン。リハーサルから口の中で歯磨き粉を泡立てて磨いたのですが、研磨剤が入ってるじゃないですか。長時間磨きすぎて終わるころにはピリピリしてきちゃって(笑)。いい刺激でしたけど(笑)」
と軽妙なコメントで笑いを取った長澤に対して、石橋は真面目に考えてこう答えた。
「3人で豚の角煮を食べるシーンです。すごくにこやかな食事シーンなのですが、それぞれが違う思いを持ちながらすれ違うので、ヒリヒリしました」
長澤のピリピリに対して、ヒリヒリで返したところはさすがだが、笑いを取って観客サービスができる長澤に一日の長がある。
さらに二人の差は「このごにおよんで愛してやまないもの」を問われた際にも。
長澤の回答は「家族」。新婚ゆえの回答かと思いきや、そうではなかった。
「この映画自体が新しい家族を模索していくものだったので、作品に携わって“家族ってなんだろう?”ってすごく考えた。やはり、どんな時にも“家族”っていう存在が自分の支えだし、形を変えながら自分の人生にすごくいい影響を与えてくれる」
一方の石橋の回答は、
「私はアルパカです。10歳の頃から好きで、たぶん前世はボリビアのアルパカ飼いだったんじゃないかって思ってます」
意外な答えに会場は和んだが、コメントの意味深さで長澤の圧勝。格の違いを見せつけられた形の石橋だが、これは先輩・長澤が示した舞台挨拶でのお手本。大女優はこうして後輩女優を育てていくのかもしれない。








