交流戦MVPは「あの“交代”があったからこそ」…西武ライオンズ躍進の立役者「長谷川信哉」が明かす“意識が変わった一戦”
11月12日に東京ドームで開幕する「アジアプロ野球チャンピオンシップ」の日本代表メンバーに、埼玉西武ライオンズの外野手・長谷川信哉(24)が選出された。2026年シーズンの長谷川は、交流戦MVPや本塁打数など、育成ドラフト出身選手として初となる輝かしい成績を残し、リーグ2位に躍進したチームを支えた。明るいキャラで、ライオンズファンにはすっかりおなじみの“ハセシン”だが、野球に取り組む姿勢はとにかく真面目。今季の振り返りを含め、来季以降への抱負を聞いた。(前後編の前編)
キャリアハイの成績
取材で訪れたのは、プロ野球ドラフト会議の開催日。6年前の2020年、福井県の敦賀気比高校に通っていた長谷川は、育成2位で西武に指名された。高校2年時に投手から野手に転向していたが、「肩の強さと足の速さが特徴。サード、外野と色々なところを守れる選手」とは、当時の球団編成部(アマチュア担当)の評である。
「ライオンズの印象としては“打のチーム”で、長打だけでなく、うまく打線がつながる印象でした。入団すると決まった時は嬉しかったですし、ライオンズは自分のレベルアップができる場所だなと思いました」
ホーム球場(ベルーナドーム)や、若獅子寮のある埼玉県所沢市は「全然、知らなかったです」というが、「練習施設は素晴らしく、文句のつけどころがありません。特に1軍と2軍が隣接しているのは、本当に魅力的だと思います」と笑顔を見せる。
2026年シーズンの長谷川は、7月~8月に左手有鈎(ゆうこう)骨骨折による離脱があったが、出場86試合、打率.266、育成ドラフト出身選手としては史上最多を更新した13本塁打、39打点と、いずれもキャリアハイの成績を残した。交流戦では打率.366でMVPも獲得、こちらも育成出身選手として初のことだった。チームも交流戦で初優勝を決めたが、開幕前の心境はどうだったのか、そこから聞いた。
「26年はシーズンを通して活躍し続けることと、高い数字も残さないといけないと思っていました。昨年の契約更改では、150安打を目標に掲げましたが、いつもシーズン序盤があまり良くないので、3~4月でいかに安打を稼ぐか、その辺りを意識しながら開幕戦(ロッテ)に臨みました。自分なりにうまくスタートを切れたと思うんですけど、次の週から打率も下がっていって……4月初旬は苦しんだ気がします」
それでも4月28日、本拠地の日本ハム戦で、第1号本塁打をレフトスタンドに放り込むと、調子は上向いていくことに。
「その辺りからスタメンで使ってもらえることが多くなり、安打も増えていきました。それと同時に、自信にもつながっていきました」
安打の量産に関しては、シーズン中に自ら考えた打撃スタイルの変化も大きな要因だったという。
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