ダラダラしたみっともない整列に巨人ファンからブーイング…「松井監督」「高橋HC」で巨人軍らしさは取り戻せるか? 地上波中継の増加は監督と選手の“画になる”活躍次第

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思い出す監督の名場面

 数字の取れる監督といえば、松井監督の師匠である長嶋茂雄氏がその筆頭である。審判に代打を告げるときに、バントのジェスチャーをしていたことも。また、原辰徳ヘッドコーチ(当時・68)に「バント! バント!」と口許がはっきりとわかるくらいの声で告げている場面が撮られた。そうした“珍”場面だけでなく、好プレーを見せた選手をハグで迎えたり、ベテラン・落合博満氏(72)がチームを救う本塁打を放った際、帽子を取って最敬礼で出迎えたり(1994年10月2日)……。試合後の監督インタビューでの“名言・迷言”まで、とにかく「今日の長嶋を見たい」という気にさせてくれた。

「松井監督の表情、反応、仕草に注目が集まるようになれば、球場に来られなかったファンはもちろん、全盛期は常時20%台を誇っていた巨人戦中継に視聴者が戻って来るのではないかと期待しているんです」(同)

 原氏の監督時も、選手をベンチで出迎える際の両手の「グータッチ」や、審判のジャッジや選手のプレー内容に、目を大きく開いて反応する姿がおなじみに。また、前出のファンは1982年9月4日、甲子園球場の試合が忘れられないという。この日は先発の江川が好投。4-3と巨人がリードしていた8回裏二死二塁の場面、前の打席で適時打を放っている掛布雅之(71)が打席に立つと、10連続無四球試合がかかっていた江川に、巨人ベンチは敬遠を指示。

「スタンドを埋めた阪神ファンから『弱虫!』のヤジが起こる中、江川は敬遠なのに、ものすごく速い球を投げたことが今も語り草になっていますが、中継で抜かれた時巨人ベンチの藤田元司監督の顔が怖いのなんの……。紳士で知られた藤田さんですが、勝負時ではこうなるんだということがよくわかりました」

「怖い」といえば、中日、阪神、楽天で監督を務めた“闘将”星野仙一監督がすぐに思い浮かぶ。ふがいないプレーにベンチの椅子を蹴飛ばしたり、扇風機を殴ったり……。逆に同じ中日でも落合氏の監督時代は試合中、選手から離れた位置に座り、腕組みをして無表情のまま。喜怒哀楽を一切、表に出さない。他のコーチ陣も同じで、腕組みをしてグラウンドをじっと見つめる。有形力の行使はなくとも、ベンチの首脳陣は怖かった……。

「落合さんも監督1年目は好プレーには笑顔を見せて、選手のそばで試合を見守ることもあったのですが、指揮官の心の内を悟られないように、無表情・無反応のスタイルへ変えました。そのルーツは、西武ライオンズの黄金時代を築いた森祇晶氏(89)です。一切の感情を表に出さず、試合終了まで無言のまま、脇にいたヘッドコーチの黒江透修氏(87)に指示を出していました。92年、西武と野村克也監督率いるヤクルトとの日本シリーズでは、“捕手出身の智将対決”とか“狐と狸の化かし合い”などと言われ、第7戦まで好試合。無表情を貫く森監督に対し、何を言っているか分かるほどボヤいている野村監督の2ショットを、何度も画面で抜く中継が面白かったですね」(ベテランスポーツ紙記者)

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