1位阪神、2位巨人が痛恨の敗退で「CS不要論」が蒸し返される根本的な理由 メジャーのポストシーズンとの決定的な違いとは

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 前編【「ペナントレースが盛り上がるほどCSが水を差す」大いなる矛盾…“勝率5割ギリギリ”のDeNAが日本シリーズ進出で、「阪神」「巨人」白熱の首位攻防戦は何だったのか】からの続き──。CS廃止論の根拠として、日本のプロ野球とアメリカのメジャーリーグでは、ポストシーズンの“進出率”が違うという指摘は多い。プロ野球は12球団のうち6球団がクライマックスシリーズ(CS)に出場するため、進出率は50%に達する。半分のチームが日本シリーズに進出できる可能性が与えられるわけだ。(前後編の後編)

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 いくら何でも半分の50%は多すぎる──という意見は根強い。ちなみにメジャーは30球団から12球団が進出するため40%。CSがなかった時代のプロ野球は12球団から2球団しか日本シリーズというポストシーズンに進めなかったため、16・7%という“狭き門”だった。

 今回、セ・リーグのCSでは3位のDeNAが2位の巨人と優勝した阪神を6連勝で撃破し、いわゆる“下剋上”を成し遂げた。その結果、改めて「CSには問題があるのではないか」という議論が起きており、その際に「そもそも出場率が50%なのは多すぎる」と批判されているわけだ。

 野球解説者の広澤克実氏は以前から常に「ポストシーズンとしてCSは問題が多すぎる」と訴えてきた。広澤氏が言う。

「メジャーリーグのポストシーズンに違和感を覚えないのは、『ワールドシリーズで優勝する1チームを決める』ために行われていても、その過程で『ア・リーグとナ・リーグのリーグ優勝チームが決まる』からです。つまりメジャーではポストシーズンの結果とペナントレースの優勝チームは同じです。日本で多くのプロ野球ファンがCSの改革を求めている理由は非常にシンプルであり、誰にでも理解できる問題提起だと言えるでしょう。なぜなら、それは『ポストシーズンの優勝チームとリーグ優勝のチームを同じにしてほしい』という素朴な要望だからです」

アドバンテージ強化は無意味

 広澤氏は「素朴だからこそ非常に説得力があります。リーグ優勝は阪神だが、CS優勝はDeNAという“ずれ”が起きるのを止めてほしいという要望なのです」と言う。

「しかもファンの要望を実現するためには大改革が必要かと言えば、そんなことはないと私は考えます。なぜなら過去に実例があるからです。1973年から1983年までパ・リーグでは前後期制が実施されていました。ポストシーズンである『プレーオフ』は前期と後期の優勝2チームで戦われ、勝ったほうが日本シリーズに進みました。この前後期制ですと、リーグ2位や3位のチームが日本シリーズに進出することはなくなります」

 CSのアドバンテージも議論の対象となっている。今年はパ・リーグでソフトバンクが11・5ゲーム差で優勝したため、アドバンテージが増えて「2勝」となった。

 ところがファイナルステージを勝ち抜くために必要な勝利数も、なぜか4勝から5勝に増えてしまってファンは混乱した。広澤氏は「アドバンテージの強化も意味がありません」と言う。

「勝負は時の運ですから、どれほどアドバンテージを厳しくしても、2位や3位のチームが勝ち抜いてしまう可能性はゼロになりません。そもそもアドバンテージというのは本来であれば出場チームの成績や実力を勘案し、その都度、変更すべきだと思います」

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