「ペナントレースが盛り上がるほどCSが水を差す」大いなる矛盾…“勝率5割ギリギリ”のDeNAが日本シリーズ進出で、「阪神」「巨人」白熱の首位攻防戦は何だったのか

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 今年のセ・リーグは、まさに“混セ”の熱戦で野球ファンを沸かせた結果、阪神がペナントレースを制した。79勝62敗2引分で勝率は5割6分。首位に2・5ゲーム差の2位は巨人。76勝64敗3引分で勝率は5割4分3厘だった。同じく首位に5ゲーム差の3位はDeNA。71勝69敗3引分で勝率は5割0分7厘だった。(前後編の前編)

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 ところがCS(クライマックスシリーズ)が始まると、3位のDeNAが6連勝で巨人と阪神を破り突破を決めてしまった。ネット上では、この結果に異論や批判、疑問が続出している。

 先に勝敗を見てもらったが、DeNAの貯金は71勝69敗のため2。ちなみにパ・リーグは優勝したソフトバンクが突破し、91勝49敗で貯金は42と桁が違う。この2チームが日本一の座を巡って戦うという状況に、SNS上では「違和感を覚える」という指摘が非常に多い。

 CSで3位のチームが日本シリーズの出場を決めたケースは過去に4回ある。そのうち1回は2010年のロッテだったが、残りの3回は何と全てDeNA。2017年、24年、そして今年の26年だ。

「CSを突破したチームの最低勝率」という記録もDeNAが持っている。しかも2回だ。24年と26年が共に5割0分7厘で、これより低い勝率で日本シリーズ出場を決めたチームは今のところ存在しない。

 野球解説者の広澤克実氏はヤクルト、巨人、阪神の3球団で4番に起用された。ヤクルト時代は野村克也監督の元で1992年にリーグ優勝し、翌93年は日本一に輝いた。

 巨人時代は長嶋茂雄監督が指揮を取り、96年にリーグ優勝を経験。だがオープン戦で死球により骨折した影響が大きく、日本シリーズではベンチ入りが叶わなかった。

CSが毀損した「歴史」

 阪神時代は星野仙一監督の2003年、リーグ優勝を経験した。ちなみに福岡ダイエー(現:ソフトバンク)との日本シリーズで広澤氏は5打席連続三振というシリーズタイ記録と、シリーズ歴代最年長(当時41歳6か月)のホームランという記録を同時に樹立した。だがチームは敗れてしまった。

 そして広澤氏は一貫してCSについて「ポストシーズンとしては、あまりにも問題が多すぎる」と批判を続けてきた。広澤氏が言う。

「私が指摘したいのは主に2点です。1点目は歴史の問題です。日本のプロ野球は1949年にセとパの2リーグに分かれ、翌50年にセは松竹ロビンス、パは毎日オリオンズがリーグ優勝を果たしました。そして基本的に12球団から日本シリーズというポストシーズンに進めるのは2球団だけだったのです。12分の2という厳しさが日本シリーズの価値を高め、日本一に輝いたチームの名誉を保証し、プロ野球の栄えある伝統を作ってきました。この歴史をCSは壊したと言って過言ではないでしょう。なぜなら2007年からCSが始まったことで12球団のうち半分である6球団がポストシーズンに進めるようになったからです。これでプロ野球における“歴史の連続性”も断たれてしまったと言っていいのではないでしょうか」

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