かつて大人気だった「お台場」が衰退、隣の「有明」は大盛況…同じ臨海副都心で明暗が分かれた理由
活気は対照的
東京の「お台場」と「有明」、同じ臨海副都心で隣り合うエリアだが、昨今その活気は対照的だと噂されるようになっている。だが街としての歴史の長さは、大差ないはず。なぜそんな格差が生まれるようになったのか、数奇な歴史をたどると次の時代へのヒントが見えてくる。【大宮高史/ライター】
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【写真を見る】かつてお台場にあった「シンボル的存在」 なぜ今日のようになってしまったのか
公開中の映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」にちなんで、この夏から秋は久しぶりに台場周辺でもプロモーションイベントが行われた。ところが、その聖地のはずのリアルなお台場は、最近「オワコン化」がささやかれて久しい。
2020年代に入って、パレットタウン(ヴィーナスフォートなど)の閉館を皮切りに、商業施設の撤退が相次いでいるためだ。
ヴィーナスフォート跡に生まれたイマーシブ・フォート東京は開業からわずか2年、今年2月で閉館した。さらに、9月30日限りでマダム・タッソー東京も突然閉館。観光スポットとしてのお台場のポテンシャル低下は、否定できない。
一方、台場地区のターミナルでもあるりんかい線東京テレポート駅から新木場方面に1駅、国際展示場駅を中心とする有明地区は街の姿が大きく変わった。東京五輪以降続々とタワマンや集客施設がオープンし、人が住まう街に変貌しつつある。
中核となっているのは2020年に開業した有明ガーデン。東京ガーデンシアターや有明四季劇場も同地に開業し、お台場に負けないエンタメの街になってきた。豊洲市場や豊洲に近いこともあって、休日には少子化などどこ吹く風のように親子連れでにぎわう。
こんな有明の繁盛ぶりは、交通インフラの急成長でもうかがえる。
東京駅から銀座を経由して有明、東京ビッグサイトまでを結ぶ都バス都05-2系統は昨今ダイヤ改正の度に増発されていて、早朝7時台から夜は20時台までほぼ全時間帯で運転間隔10分未満と通勤電車並みの高頻度をキープしている。
もう一つ、新橋駅から有明地区を通り国際展示場駅に向かう路線バス・東京BRTも利用は好調だ。2023年の運行開始から増発に次ぐ増発で、日中は待たずに乗れるほどの本数になっている。乗務員不足で減便が相次ぐこの時代に、なお増発が続いているのは、それだけ需要が旺盛な証左である(後述するように、鉄道系交通が便利なおかげもある)。
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