「脳に転移した腫瘍は縮小、脊髄転移は…」 ステージ4の肺がんと闘う「山川豊」(68)のいまを長男が明かす 昨年、初孫が誕生「じいじが歌手だとわかるまで歌っていたい」

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親子関係の変化

 さまざまな人の力を借りながら、仕事のパートナーとして父親を支える隼也さん。その過程で親子関係にある変化があったという。

「仕事のことで父は、なんでもかんでも“お前がやれ”と言うんです。僕としては父も社長業をやったことないんだから、一緒に頑張ろうという気持ちだったのに。腹が立って、1回だけ大ゲンカをしたことがありました。“ふざけんなよ! 俺ひとりで全部できないだろ”って(笑)。ただ、親子ゲンカってそれまで1回もしたことなかったんですよ。それが今は、たびたび衝突しています。父もぶつぶつ言いますが、以前より腹を割って話せるようになりました」

山川の夢

 息子に支えられ、山川は歌手活動をしながら病気と闘う。脳に転移したがんは縮小し、脊髄の転移部も進行が見られず安定した状態だという。

「昨年末、姉に子どもが生まれました。父にとっては初孫なのですが、もうデレデレ。赤ちゃんを抱っこする父が、いままで見たことのないような表情をするのでビックリしました。休みの日は姉と2人で西松屋に行って、孫のためにいろいろと買ってあげたり、父ひとりでもコンビニに立ち寄った際にはアンパンマンのおもちゃを買ってきたりしています。暇さえあれば姉の家に行って、孫と触れ合っていますよ。そんな父を見て、母が“孫がウチに来ているけど、ご飯を食べに来る?”と連絡することも増えました」

 すっかり好々爺となった山川には、ある夢ができたのだという。

「父は、孫が大きくなって“じいじは歌手”だとわかるまで歌っていたいと思っているんです。そんな父のささやかな願いを叶えてあげたい。本音を言えば、病気だって治してあげたいし、僕ができることならなんだってしてあげたいと思っています。ケンカすることもあるけど、やっぱり尊敬していますから。だからこそ長生きして、歌い続けてほしい。それが、僕の今の願いです」

 幼い頃に見たステージで輝く父親を、息子は今、一番近くで見つめ続けている。

【前編】では、デビュー以来の山川の軌跡と、家庭での実像について記している。なぜ山川は30年連れ添った妻と離婚したのか――。

デイリー新潮編集部

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