アジア大会“11歳の金メダル”で「ぷよぷよ」人気再燃…開発元の“広島の伝説的ゲーム会社”元社員は「一瞬の判断で流れが変わるので、将棋や囲碁と比較されます」

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「ぷよぷよ」は世代を超えて楽しまれるゲームになった

――まず、今回の「愛知・名古屋アジア競技大会2026」のeスポーツ競技で、金メダルを獲得した栗原悠輝選手に対し、元コンパイル社員の立場から一言お願いいたします。

ゆんま:心からおめでとうございますと言いたいですし、当時のコンパイルが目指していたものが実現した、と感慨深く感じます。「ぷよぷよ」はいわゆるゲーマーにもプレーされていましたが、子供にも楽しんでもらえるようにと展開していましたから、優勝したのが小学生という点も嬉しいですね。

 1991年に世に出たゲームを、当時まだ生まれていなかった令和の小学生が盛り上げてくれて、優勝するなんて。私は『ゲームセンターあらし』を子供の頃に読んでいましたが、その世界が現実になったと思いましたし、まさに漫画のような展開ですよ。「ぷよぷよ」は確実に世代を超えて楽しまれるゲームになったし、50年、100年先も発展していくだろうと思いました。

――世の中には様々なゲームがあるわけですが、「ぷよぷよ」はプレイヤーが世界中にいます。なぜ、ここまで高い支持を集めているのでしょう。

ゆんま:「ぷよぷよ」って、本当にシステムがよくできたゲームだと思うんですよ。基本ルールは、同じ色の“ぷよ”を4個繋げて消すというもの。これだけなら誰でもできますよね。ところが、そこに“連鎖”といって、ぷよを連続して消すことができるようになると、さらに面白く、奥深くなってくるのです。

 連鎖をたくさん組めば、相手のフィールドにたくさんの“おじゃまぷよ”を降らせて攻撃できます。そして、フィールドをぷよで埋めてしまえばゲームオーバーです。最初に発売された「ぷよぷよ」は5連鎖をすれば十分に勝てるというゲームでしたが、次作の「ぷよぷよ通」で“相殺”というシステムが生まれたことで、戦略性が生まれます。

――相手が先に連鎖しても、こっちがそれ以上の連鎖で反撃すれば、自分のフィールドに降る予定だったおじゃまぷよを消して相手にダメージを与えることができます。この相殺のシステムが生まれたことで、「ぷよぷよ」はさらに面白くなったと。

ゆんま:そうですね。「ぷよぷよ通」は非常に完成度が高く、現在のeスポーツの原型になっています。相殺絡みで様々なテクニックが開発されました。連鎖をたくさん組むと、そのぶん攻撃する時間がなくなり、隙が生まれてしまいます。そこで、2連鎖ダブル、3連鎖トリプルといった、小さな連鎖を矢継ぎ早に組んで勝つ方法が編み出されました。

 よく、「ぷよぷよ」は将棋や囲碁と比較されることがあるのですが、誰がやっても常勝できるような最適解がありません。一瞬の判断や隙で流れが変わります。だからこそ、eスポーツの競技としても見飽きることがないのです。

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