「果物の缶詰の9割が中国産…」 大手メーカーを徹底調査すると「取材は受けない」と回答する企業も

国内 社会

  • ブックマーク

【前後編の後編/前編からの続き】

 今度はタケノコでも薬剤の違法使用が発覚したとなれば、中国から供される食品への懸念は増すばかりである。そこでお届けする「実名リスト」では、スーパーなどで購入できる冷凍食品・チルド・缶詰を販売する大手メーカーに「中国産食材」の使用実態を問うた。

 ***

 前編では、硫黄で漂白した「ヤバ過ぎる中国産タケノコ」の実態について紹介するとともに、なぜ中国ではこのような問題が頻発するのかについて報じた。

 かつて果物の缶詰といえば、当たり前のように国産の「みかん」に「もも」が主流を占めていたが、それが今や中国産が9割を占めるという。それを象徴するかのように、「はごろもフーズ」も一部の缶詰に中国産の果物を使用していた。

 同社のように、中国産食材を使用した商品名を回答した上、具体的な食材まで明かす企業がある一方で、唯一の「無回答」を貫いたのはハインツ日本である。

 当初は電話で担当部署につなぐことさえ拒否し、後日対応した担当者は「そういったことはやっていないので、取材は受けかねます」と回答するのみだった。

 あくまで本誌(「週刊新潮」)は白菜のみならず、中国産食材全般の使用実態を問うたのに、缶詰製造大手のいなば食品は「中国産白菜を使用した商品はありません」などと的外れな回答を寄せた。

 そのほかの企業の対応も見ていこう。

「ホテイフーズコーポレーション」も、商品名どころか中国産食材の使用有無さえ回答しなかった。しかし、本誌が同社のウェブサイトを見たところ「あさり味付 70g」「あさり水煮 G8号」などに中国産あさりを用いていることが分かった。

中国産食材の使用は認めたが具体的な商品名は答えず……

 今回、最も多かった回答パターンは、中国産食材の使用は認めたが具体的な商品名を答えない、というものである。その中にはホームページで原産国を公開している企業も複数ある。

 冷凍餃子を主力に据える「味の素」は、自社ウェブサイトで商品の原材料における原産国を細かく明示している。例えば〈29年連続売上No.1〉とうたう定番商品「ギョーザ」の主な原料はすべてが国産。他方で「黒胡椒にんにく餃子」や「コクうま味噌ギョーザ」など派生商品には、中国産のニラやニンニクを使用して、売れ筋とは原産国を変えている実態が見て取れた。

 ウェブサイトで情報公開する企業にも、内容には差がある。冷凍パスタでも「SUNAO」ブランドを展開する「江崎グリコ」は、商品を紹介するサイトを巡っても、原産国の記述は一部のみだった。

 食品総合卸売企業「国分グループ本社」は、約60万アイテムの食品を扱うため「その数が多過ぎて、個別商品を開示することは困難」とした上で、「全ての原材料の原産国を把握しているわけではありません」と答えた。

 同社の回答をまとめると、扱う商品量が膨大なことに加えて、取引先の製造・販売メーカーの食材管理態勢に依拠しているため、原材料の原産国は分からないものもあるようだ。

 だが、同社のウェブサイトには、オリジナルブランドの缶詰「K&K 缶つまSmoke 貝柱」などに、中国産の魚介類を使用とある。

次ページ:「把握していないのではなく、公表したくないのでは」

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。