「日本社会特有の“不安”が背景に…」 欧米メディアが論じた「ちいかわ」大ヒットの理由 関心は「アジア圏以外でも通用するのか?」

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若者の失業率が高い中国でちいかわがウケている

 ちいかわは海外のファンも惹きつけている。特に中国では大人気だ、と各メディアは分析する。CNNは2024年に上海で開かれたちいかわのポップアップストアで、わずか10時間で268万元(約5600万円)を売り上げた、と報じた。さらに、2025年9月に上海でオープンした、ちいかわ旗艦店の様子について、上海市の公式英語情報サイトCity News Serviceは「長い行列ができ、買い物時間が制限されている。行列は止む気配がない」※3と同年12月に表現している。

 なぜ、ちいかわは中国でも人気なのか。上海のネットメディアのSIXTH TONEは「ストレス過多の中国の若者にとって、ちいかわはデジタル・イブプロフェン(鎮痛剤)の役割を果たしている」※4という記事の中で、「(ちいかわ)は劇的な展開を用いず、わかりやすい形で人生のささやかな喜びに光を当てている」からだと分析している。

 実際、この記事に登場する中国人ファンたちは、ちいかわの魅力を「(ちいかわは)パラレルワールドにいるもう一人の自分みたいな感じ。内向的でちょっと人見知りなところがある」「仲間同士の友情が視聴者に安心感を与える」「ハチワレみたいに頼りになる友人が欲しいし、うさぎのような何にも縛られない性格になりたい」などと、物語の作りが視聴者に共感を呼ぶ形になっている点を強調している。

 CNNは中国での人気を、より直裁に中国社会と重ね合わせている。CNNによれば、中国都市部の16~24歳の失業率は2026年8月に18.9%を記録している。中国全体に広げれば、ギグワーカーは3億人を超える見込みであることも付け加える。

 このように若者にとって厳しい経済環境にあることに加え、CNNによれば、中国の大学入試は「世界で最も過酷」で、学生たちは何年も勉強するのだとか。記事では、「一生懸命勉強したのに、2度も草むしり検定に不合格になったちいかわを、中国のSNSユーザーたちがデジタル・イブプロフェン(鎮痛剤)と呼ぶのも無理はない」と分析している。

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