大泉洋、山下智久、伊藤沙莉…超豪華キャスト「俺たちの箱根駅伝」 日テレが威信を懸けるドラマの見どころ
異色のキャスト?
原作は直木賞作家・池井戸潤氏の同名小説(文藝春秋刊)。TBS「半沢直樹」(2013年、20年)の原作者であることは知られている通り。組織内で戦う人間を描く第一人者だ。
やはり大泉が主演した同「ノーサイド・ゲーム」(2019年)の原作者でもある。企業内ラグビー部の苦悩と歓喜の物語だった。スポーツを通じて現代社会を描く名手でもある。ドラマの土台と骨組みは盤石ではないか。
ほかにも物語のカギを握る人物がいる。明誠学院大は、ある事情で指導者が交代する。新監督は甲斐真人(山下智久)。かつては同大のエースで、各校のスター選手が集う「花の2区」を走っていた。
明誠学院大の4年生部員・前島友介(杢代和人)も重要人物である。青葉を支える。ライバル大学も登場する。平川庄介監督(山本耕史)が率いる東西大、北野公一監督(駿河太郎)の清和国際大などである。
大日テレビには、仕事より自分の生活を重視する新人AD・戸山知香(山田杏奈)がいる。学生たちの熱量が知香に変化をもたらすのか。したたかな同社社長・竹芝秀彦(石丸幹二)たちも物語の行方に深く関わる。
放送開始後に話題になるのは確実なので書いておくと、大泉をはじめ、TBSの「日曜劇場」を支えてきた俳優の出演がかなり目立つ。第一線の俳優を集めると、こうなるのか。異色のキャスティングとすら言える。
箱根駅伝は日テレでの放送が当たり前になっているが、1979年から86年まで放送したのは東京12チャンネル(現テレビ東京)だった。ご記憶の方も多いはず。
ただし、生中継はゴールまでの復路10区(鶴見-大手町)のみ。ほかの区間は録画のダイジェストだった。往路と復路で計217.1キロもの距離があるうえ、800メートル以上の高低差があることなどから、生中継が技術的に困難だったのだ。
完全に近い形での生中継が始まったのは、日テレに放送権が移った1987年以降。驚異的な視聴率を得るようになったのも、この時点からである。
日テレは完全中継のために研究を重ね、最終的にはヘリコプターを飛ばす。地上の中継車からヘリに向けて電波をぶつけた。ヘリを通信衛星のように使う「ヘリスター」を採用したのである。
日テレが歴史とプライドを賭けたドラマと言える。なぜ、日本人は箱根駅伝を愛するのかまで描けるか。
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