「卒業式後にプリクラを撮って以来、会っていなかった」 幼なじみ同士が結婚するまでのウラ話 元ボクシング王者&鍼灸師の二人にインタビュー

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 人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。

 そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。

 今回登場していただくのは、元プロボクサーの森武蔵さん(26)と鍼灸(しんきゅう)師の岡村優来(ゆら)さん(27)。

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 幼なじみである二人が中学生のときに将来を見通した人がいる。元プロボクサーでWBOアジア太平洋フェザー級王者などに輝いた森武蔵さんが鍼灸師の岡村優来さんと8月8日に入籍した。

 地元の熊本県菊池市で、5歳の武蔵少年は空手道場に入門した。精神鍛錬のため「空手か柔道を選べ」と父に言われて前者を選んだ。

 兄も通っており、同じく兄上と来ていたのが優来さんだ。家族同士も知り合いになったが、武蔵さんが人見知りの彼女に抱いた印象は「口数が少なく物静か」。

 一方、優来さんは彼のことが好きになれなかった。

「やんちゃ系で、当時から強かったのでスパーリングをしても強くて痛くて」

 というのが理由である。

 小学校に進むと、道場に加えて両家で空手の練習も始めた。この頃、「肩を組めよ」と武蔵さんの父に言われ、照れながら撮った二人の写真が今でも残る。

 下校の際には彼が彼女を家へ送っていた。両親共が働く家に彼女の祖母が現れた際、身内だと知らなかった彼は「優来は俺が守る」とたんかを切ったことがある。今も祖母との間では笑い話だ。

 小5でボクシングを始めた彼は、中学卒業後、プロを目指して名古屋行きを決め、卒業式の後に二人してプリクラを撮りに出かけた。「少し彼女のことが気になっていた」そう。

「子ども時代とギャップが」

 時を経て2018年11月25日、彼がWBOアジア王座に就いた試合を優来さんが母と応援に来て以降、彼女から「頑張ってね」というLINEが届くようになった。

 24年10月31日、前年6月にOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座を獲得した一戦から彼は久々の試合に臨んだ。彼女は「応援に行っていいですか」とLINEを送り、「ずっと試合をしてなかったので最後かも」と考えていた。そしてこの試合が結果的に、彼のラストファイトとなる。

 これに見事勝った直後は二人で会うこともなかったが、11月下旬に彼が帰省した際に再会。二人で会うのはプリクラ以来だ。感謝の気持ちを大切にしたいといった価値観が似ていると分かり、楽しい時間はあっという間。「優来ってこんな感じなんや」と彼が思った一方、彼女も「子ども時代とはギャップがあった。こんなふうに物事を考える人なんだ」と感心した。

 その日から連絡を取り続け、もともと「必要最低限しかしない」彼のLINEは彼女とのやりとりで満たされた。年明け1月4日、彼は「聞いてほしいことがある。できるだけ長い時間一緒にいたい」と、交際前だったが福岡へ1泊旅行。

 家族には年始早々に告げていたボクシングからの引退を彼女にも明かし、「何もなくなってしまう俺だけど、優来のこと好きだし、付き合ってほしい」。

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