「最後の日本兵」を発見した「好青年」はヒマラヤ山中に消えた…「会う人は皆ファンになる」と称された鈴木紀夫さんの生涯
見つけた者と見つけられた者
フィリピンのルバング島で日本人の若い男性がテントを設営し、日章旗を掲げた。するとそこにもう1人の日本人、50代の男性が現れる。戦争はとうに終わっていたが、ボロボロの軍服を着たその男性は若い男性に拳銃をつきつけた。
1974(昭和49)年2月20日、「最後の日本兵」こと小野田寛郎さんと、当時はバックパッカーだった鈴木紀夫さんはこうして出会った。やがて小野田さんが帰国し、ブラジルに移住しても続いた2人の交流は、1987年10月7日に終わる。この日、ネパールのヒマラヤ山中で紀夫さんの遺体が発見されたのだ。...

