【恫喝発言】簗農水相は「命に支障がないところを削減」と明言していた! 「現実に役所に圧力をかけていた言い方」
政治介入を疑われた“前科”
実は、簗氏による省庁への働きかけが問題視されるのは今回が初めてではない。
「簗氏には政治介入を疑われた“前科”があります」
と言うのは自民党関係者。
「今から8年前、栃木県矢板市内にある道の駅の敷地内に建てられた『エコモデルハウス』の運営を巡り、簗氏の振る舞いが市議会で俎上(そじょう)に載せられたのです」
何があったのか。
「『エコモデルハウス』は市が環境省から1億円の補助金を得て造った木造建築で、維持管理に年間500万円ほどかかりました。市は財政負担減を目的にスペースの有料貸出を計画したのですが、簗氏はそれが気に食わなかった。というのも、その計画自体が“簗氏の側ではない陣営”によるものだったからだとみられます」(同)
この件は当時、新聞でも報じられた。それによると、簗氏は環境省の職員を呼び出した上で、
「市は本来の目的と違って、利益だけを優先した使用方法しか考えていない」
などと告げ、計画に疑問を呈したのだという。
「これが“市政への介入”と問題視されて、市議会に事態を究明する百条委員会が設置されました。簗氏は『選挙区内の案件を関係省庁に確認するのは通常の議員活動』と主張。最終的に百条委員会は『政治介入とする意見と議員活動の一環とする意見に分かれた』という、両論併記の報告書を取りまとめるにとどまりました」(前出の自民党関係者)
反対勢力への見せしめに、すでに進んでいる計画にブレーキをかける――。それが簗氏の手法なのだとしたら、今回の問題にも通底する政治姿勢がそこに潜んではいないだろうか。
「明かされた削減率の数字もたしか一緒だった」
簗氏は“恫喝音声”の会合の前日、5月23日に開かれた自民党那須町支部の会合でも同様の“威圧”に及んでいる。出席者が語る。
「会合は町内の宴会場で開かれました。参加者は数十名。簗氏は15分ほどあいさつに立ちましたが、話の内容は大田原の音声内容とほぼ同じです。那須烏山市と那珂川町について“河川工事は生命に関わるので予算の削減は一切ない”としつつも、“道路の予算はカットされた”と。明かされた削減率の数字もたしか一緒だったように思います」
続けてこう言う。
「簗氏は“建設業界が自分を応援しなかった”“私が持ってきた予算なのに、なぜ(それら建設業界が)受注するのか”とも話し、そんなことを公言しても大丈夫なのかと心配になりました。選挙のたびに簗陣営は、掲示板へのポスター貼りを地域の建設業協会に依頼してきた。ところが、2月の選挙では拒否されたので“ふざけるな”という気持ちがあったのでしょうけれど……」
他方で簗氏を応援した首長が率いる自治体の道路予算は増額されていることが明らかになってもいる。
簗氏が国交省に働きかけ、“反対派自治体”の道路予算を削減させたとの疑いは強まるばかりなのである。
後編【「簗さんの親から『縁を切る』と電話が…」 簗農水大臣の“独特過ぎる素顔” 「ミスには激怒。秘書のパソコンの閲覧履歴をチェックすることも」】では、秘書がミスをすると激怒したり、パソコンの閲覧履歴まで確認するという簗氏の素顔などについて詳しく報じる。
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