「恫喝発言の簗大臣は更迭」「裏金議員の入閣は1人までがベスト」 いずれの見方も覆した「高市首相」の強気
エントリーシート内閣
9月半ばに自民党役員人事と内閣改造を行った高市早苗首相は、10月5日に召集される臨時国会で改造後初めての国会論戦に挑むことになる。本人は人事の評価を気にしていたとされるが……。
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「人事を行った直後に比べて現時点で改造効果は薄れてきましたが、一定の評価を受けたということで高市氏はホッとしていたそうです」
と、政治部デスク。人事を行うにあたって、ほぼ解体された派閥の推薦を頼ることはできなかった。代わりに高市カラーを出すべく、当選2回以上の国会議員を対象に希望ポストや得意分野をアピールしてもらうアンケートを実施した。
「“エントリーシート内閣”などと揶揄されましたし、出身省庁に復帰する形で起用された官庁OB・OGが5人いる点もどちらかと言うと“地味だ」などと指摘されましたね」(同)
5人の内訳は、藤井比早之総務相(旧自治省出身)、山下貴司法相(検察官出身)、井林辰憲国交相(国交省出身)、葉梨康弘国家公安委員長(警察庁出身)、そして片山さつき財務相(留任/大蔵省出身)となっている。
細野復興相起用の評判
「高市官邸側の言い分として適材適所の重視ということもありますが、出身省庁のことはOB・OGならよく把握しているはずだから特に国会答弁で立ち往生することもないだろうという考え方も起用の前提にあったと聞いています。次の選挙に出ないのは確実とか議員生活の最終盤にさしかかった議員が“ご褒美”的に大臣の職をあてがわれるようなことは派閥が存在していた少し前まで普通にありましたが、今回そういったことは極力排除された印象があります」(同)
OB・OGではないが、経験者・ライフワーク枠といった形で起用された細野豪志復興相にも注目が集まった。
「東日本大震災および福島第一原発事故が発生した旧民主党政権で、細野氏は首相補佐官や担当大臣として事故対応の最前線に立っていました。自民党に移ってからもそのスタンスは変わらず復興や被災地との関わり合いはライフワークと話していました。その熱意が高市氏に評価されて入閣となったわけですが、わずか半月とはいえ評価は相当高まっている印象です」(同)
恫喝発言
そんな中、栃木3区を地盤とする簗(やな)和生農水相(旧安倍派)の「恫喝発言」がデイリー新潮で速報され、週刊新潮でもさらに詳しく報じられた。今年5月、非公開で催された自民党大田原支部の総会で、「(栃木県)那須烏山市と那珂川町の令和8年度の道路予算については、大幅にカットをしました」「自民党の議員に頼っていくらの予算が必要だというところに、多く回すのが当たり前の話ですから」「那須烏山市については前年比で64%減、3分の1にしました。そして那珂川町は54%減にしています」などと発言したというものだ。
それに先立つ今年2月の衆院選で、地盤の栃木3区は保守分裂選挙となり、簗氏は無所属の渡邊真太朗氏に敗れて比例復活となった。同区に属する那須烏山市や那珂川町などの首長は渡邊氏を支援していたため、「簗氏の発言は、自分に投票しなければどうなるかを知らしめる“恫喝”と言われても仕方がない」(自民党関係者)と批判されたわけだ。
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