“予算大幅カット”簗農水相に「ここまで露骨な発言は聞いたことがない」の声…裏金問題でも渦中“やなちゃん”の爆弾失言で囁かれる「農水相の舌禍が絶えない理由」

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甘やかされる農林族

 鈴木氏は就任以来「コメ価格は基本的にマーケットの中で決めるべきだ」と繰り返してきた。ところがコメ余りから価格が下落すると、備蓄米の買い戻しを行ってマーケットに介入。これも国民的な議論を巻き起こした。

「農林水産大臣というポストは、たまに小泉進次郎氏のような例外的な人事もありますが、基本的に自民党の『農林族』が独占しています。江藤、鈴木、簗の3氏も農林族として知られています。そして農林の族議員は政治家として相当に甘やかされているとは指摘できるでしょう。何しろ農水省の持つ補助金は巨額です。そのためJAを頂点とする業界団体は族議員を熱心にサポートし、ひたすら持ち上げます。いわば強固な“インナーサークル(既得権益層)”の中しか知らない政治家が農林族だと言えます。3人とも発言が特権的というか、有り体に言えば“勘違いしている”ニュアンスを読み取れるのではないでしょうか」(同・伊藤氏)

 伊藤氏は「高市早苗首相の任命責任に関しても、過去の閣僚不祥事よりも厳しく問われるべきでしょう」と言う。

「なぜなら、かなり強引に簗和生氏を農水相に就任させたからです。まず簗農水相は、いわゆる“裏金議員”ですが、裏金の額がかなり多いのです」

高市首相の任命責任

 裏金の最高額は5146万円、次が4826万円。簗農水相は1746万円で党内処分は役職停止6カ月だった。

「さらに高市首相は内閣改造に際して選挙に強い議員を選んだと説明しました。ところが簗農水相は小選挙区では落選し、比例で復活しました。決して選挙に強くはないのです。裏金の額が多いという問題を不問にしたことと合わせると、首相は側近の“やなちゃん”をとにかく農水相にしたかったことが分かります。だからこそ任命責任も重いのです」(同・伊藤氏)

 野党が国会論戦で簗農水相の責任を追及することが期待されるが、伊藤氏は「今の野党では無理でしょう」と悲観的だ。そのため焦点となるのは簗農水相が大臣の座から降りなかった場合の内閣支持率になりそうだ。

 国民は簗農水相に大きな不満を抱いているが、意外なことに農水省の担当記者も同じようだ。

 前編【“地元予算を大幅カット”発言の簗農水相が「回答控えたい」を18回連発…「お経のような回答続けるつもりか」「国民に誓えるか」と追及されても回答拒否】では、あまりにも簗農水相が回答拒否を乱発するため、“異例の大荒れ”となった大臣会見について詳細に報じている──。

デイリー新潮編集部

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