“予算大幅カット”簗農水相に「ここまで露骨な発言は聞いたことがない」の声…裏金問題でも渦中“やなちゃん”の爆弾失言で囁かれる「農水相の舌禍が絶えない理由」

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 前編【“地元予算を大幅カット”発言の簗農水相が「回答控えたい」を18回連発…「お経のような回答続けるつもりか」「国民に誓えるか」と追及されても回答拒否】からの続き──。栃木県の那須烏山市と那珂川町では、2026年度の道路関連交付金が前年度比で約63%と約54%と大きな減少を示した。この件に関して簗和生・農林水産大臣は5月に大田原市で行われた懇親会で「道路予算については、大幅にカットしました」と説明。週刊新潮とデイリー新潮がこの発言を報じ、大臣としての資質が問われる騒動に発展している。(前後編の後編)

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 2月の衆院選では那須烏山市長と那珂川町長は対立候補の渡邊真太朗氏を支援して当選し、簗農水相は比例復活だった。

 簗農水相は「大幅カット発言」について、「これぐらいのことはやらないとですね、まとも、真面目にやっている人が浮かばれないですよ。党の組織の統制が取れなくなります」と発言。

 言葉通りに解釈すれば、総選挙の結果を受け、那須烏山市と那珂川町に“報復”を行ったと受け取れる。

 週刊新潮(10月1日発売号)が「高市首相の目は節穴か 『内閣改造』で抜擢『簗和生』農水大臣の“恫喝音声”」の特集記事を掲載すると、10月5日の会見では「道路予算を大幅に削減した」との発言を撤回。担当省庁に予算の働きかけを行ったことも否定した。

 とはいえ、実際に予算は削減されており、件の懇親会では支援者に対して「大幅にカットした」と説明しているのだ。デイリー新潮では録音された音声を公開し、簗農水相も自分の声だと認めている。彼が担当省庁に削減を求めたと国民が判断するのは当然のことだろう。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は「簗農水相の発言には言葉を失いました」と呆れ返る。

「政治家の持つ傲慢さが、ここまで露わになったのは珍しいでしょう。確かに昔は『野党候補が勝利した選挙区は国の予算を減らされても仕方がない』と公言してはばからない自民党の国会議員もいました。逆のパターンとして、沖縄県では自民党が知事の座を奪還すると予算が増えました」

「投票行動の自由」を侵害

 伊藤氏は「自民党が国家予算を握り、それを利用して政治を進めているのは事実です」と言う。

「しかしながら、簗農水相ほど露骨に明言した政治家はいません。報道された録音には『「私がいらないということで無所属の議員を応援するのであれば、私が取ってきた予算をなんで受注するのか」とはっきり言ってやりました』という部分があります。自分への投票を公然と要求しているのは明らかです。日本国憲法は『投票行動の自由』を保障しています。簗農水相は栃木3区の有権者が持つ『投票行動の自由』を侵害したと批判されても反論できないでしょう」

 伊藤氏は簗和生氏が農水相であることに注目する。産経新聞(電子版)は2025年5月、「農水相は『鬼門のポスト』 平成12年以降33人中10人が辞任 背景に業界の慣習指摘も」との記事を配信している。

 近年の農水相を振り返ってみると、江藤拓氏、鈴木憲和氏、そして簗和生氏となる。3氏とも発言が物議を醸した共通点がある。

 江藤氏はコメ不足と高騰に国民が苦しんでいる中、「コメは買ったことがない」、「支援者がくれるので、売るほどある」と豪語して批判が集中した。

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